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贈収賄容疑・過去の入札参加で口利きか!
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愛知県愛西市の「佐織土地改良区」が発注した工事の入札を巡り、建設会社から10万円を受け取ったとして、愛知県警は7月21日、同改良区理事長の太田芳郎容疑者(80)を土地改良法違反(収賄)の疑いで逮捕。同市の「福岡建設」顧問の加藤辰実容疑者(66)も同法違反(贈賄)容疑で逮捕した。
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捜査関係者によると、太田容疑者は2016年4月、15年度に佐織土地改良区発注の複数の工事の入札で、福岡建設の専務取締役だった加藤容疑者に予定価格を事前に漏らした見返りとして、10万円を受け取った疑いがある。
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太田容疑者は旧佐織町議を6期、愛西市議を2期務め、2000年から佐織土地改良区の理事長に就任した。太田容疑者の知人は「地元の名士のような存在。土地改良区に関する工事も多いので、大きな存在感があった」と漏らした。
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信用情報調査会社によると、福岡建設は1959年創業で、地元愛西市を始め県内外の公共工事を数多く受注。17年8月期決算の売上高は約11億7千万円。
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愛知県によると、県内の土地改良区の数は106団体(今年1月現在)。別の土地改良区の関係者は、「理事長は多くの団体で名誉職のような位置付けだが、入札など実務に影響力を持つ人もいる」と話す。
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土地改良法には贈収賄罪の罰則規定がある。改良区の役員らは同罪の適用対象の「みなし公務員」となる。
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土地改良法違反(収賄)の疑いで逮捕された、元愛西市議で同改良区理事長の太田芳郎容疑者が「もらった金は生活費に充てた」と供述していた。
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県警捜査2課は同日、改良区がある愛西市役所立田支所と、同法違反(贈賄)の疑いで逮捕された加藤辰実容疑者(66)が顧問を務める建設会社「福岡建設」を家宅捜索した。
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県警などによると、太田容疑者は改良区理事長としての月3万円の報酬と、年金
で生活していたという。
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