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   2018.07.17.
   自民党総裁選:「安倍3選」は確定的!
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岸田政調会長・出るか否かは下旬の研修会で!
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出ないときは安倍支持か?

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 自民党・岸田文雄政調会長は7月14日のTBS「時事放談」の収録で、「トップダウンとボトムアップの使い分けができる賢い政治を実現しなければならない」と強調した。
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 9月に予定される自民党総裁選について、その後の参議院選挙や平成が終わることなどを例に挙げ、「ことしから来年にかけて日本が迎える重要な時期を誰をリーダーにどういった体制で迎えるべきかを考える貴重な機会になる」と意義を語った。
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 9月の自民党総裁選に向け、未だ煮え切らないのが岸田文雄政調会長。
「先月の新潟県知事選で自民系候補が勝利し、3選を狙う安倍首相が目下優勢。ライバル石破茂氏に圧勝することを目指す首相は、寸暇を惜しんで地方の党員集会に駆け付け、党内第4派閥を率いる岸田氏の動向にも神経を尖らせています」(政治部デスク)
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 岸田氏も積極的に地方を行脚。6月11日には、大阪で講演会に臨んだ。首相が大阪維新の会との関係を重視してきたことから自民党大阪府連には首相への不信感が根強い。岸田氏にとってはチャンスだったが、府連幹部の評は芳しくない。
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 「フツーのええおっちゃんやな。リーダーシップに欠ける。講演は新聞に書いてある話ばかりで4割ぐらいが寝とった」
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 首相は6月18日、岸田氏を誘い2時間半にわたり2人きりで会食。ところが岸田氏はここでも首相を呆れさせたという。
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「この時期にこの2人がサシで会う意味は重い。出馬の仁義を切るか、3選支持を明言か。いずれかの意思表示があるに違いないと思って臨んだ首相に対し、岸田さんは、自派閥には主戦論が結構多くて……などと状況説明に終始。首相は会食後『本当に変わった政治家だね』と皮肉交じりに漏らしていました」(首相周辺)
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 7月2日には主戦論を唱える1、2回生と意見交換会を開いた。
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 「岸田会長は、『(落選して)みんなが干されたら申し訳ない。それでも俺が出て問題ないのか?』と繰り返し尋ねてこられました」(出席者)
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 7月下旬に同派の研修会を控え、決断のときは刻一刻と近づいているが
「会長に『出るべきか?』と聞かれたら、若手は『出るべきです』と答えるしかないでしょ。真面目すぎる会長は、後輩らの声に後押しされ、出馬に傾いているようです。でも各種の調査で人気もなく、勝てるわけがないし、正直、派の実態は厭戦ムード。(同前)
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 最近の講演では、「人生はやってみないと分からないという教訓を与えてくれた」と語る岸田氏だが、果たして番狂わせを起こせるのか。
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 政党幹部はこう言う、結論を先に言えば、安倍晋三首相の3連続総裁選出は確定的だ。よって今後の政局は、言うところの「ベタ凪」である。
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 政治ジャーナリストには面白くない「夏の政治」になるが、それでも両幹部の話をベースに検証してみたい。
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 自民党総裁選に出馬が取り沙汰されてきた岸田文雄政調会長は、ほぼ間違いなく不出馬。そして、野田聖子総務相は衆参院議員20人の推薦人が集まりそうにない。
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 残るは石破茂元幹事長である。同氏の派閥、水月会(石破派)所属議員は20人。立候補する本人は推薦人になれないので、他派閥か無派閥の国会議員から1人確保しなければならない。これは問題ない。だが、党内国会議員の支持に広がりがない。
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 党内勢力図を見ると、
最大派閥の清和会(細田派)95人、
志公会(麻生派)59人、
平成研究会(竹下派)55人、
宏池会(岸田派)47人、
志帥会(二階派)44人、
水月会20人、
近未来政治研究会(石原派)12人、
無派閥73人である。
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 この党内勢力の中で、細田、麻生、二階派はすでに「安倍3選」支持を表明している。岸田氏不出馬であれば、岸田派も安倍支持に回る可能性が大だ。
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 ダークホース的に菅義偉官房長官の研究派閥が20人はいる。安倍を推す3派で198人(過半数は203人)。菅官房長官の研究会が加わると218となり過半数を超える。党員票は結果論として、勝ち馬に乗るものだ。党員票が伸び悩むとするなら、原因はただ一つ、嘘ニュースでも100万回流されるとそれを信じるという事だ。
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