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大手国有銀行・人民元支援のためドル売りか!
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中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝副総裁は7月3日、人民元相場について、中国は「妥当な水準」で基本的な安定を維持できると確信していると述べた。
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同副総裁は中国国家外為管理局の局長を兼務している。
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人民元は下落基調をたどっており、中国国内市場で取引されている人民元の対ド ル相場は、3日朝方の取引で一時6.7元超に軟化。2017年8月初旬以来の安値を付けた。
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7月3日、市場筋4人によると、中国の複数の大手国有銀行が人民元を支援するため、フォワード取引でドルを買い、直後にスポット市場でドルを売却しているもよう。
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ドル売りにより、スポット市場の人民元は上昇し、主要な節目となる1ドル=6.7元を突破した。
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序盤の取引では、一時は2017年8月7日以来の安値となる6.7204元を付けていた。
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市場筋の1人は「大手銀行のオファーにより、スワップポイントは急低下している」と述べた。
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中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は、人民元相場を均衡の取れた水準で安定的に維持し続けると表明した。慎重かつ中立的な政策スタンスも維持する方針も示した。
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人民銀のウェブサイトに掲載された中国紙、中国証券報とのインタビューで、易総裁は中国の金融リスクはコントロール可能だと述べた。
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その上で、外国為替市場における最近のボラティリティーはドルの強さと国外の不確実性によるものだと説明。ある程度の「循環的」要因もあるとも指摘した。人民銀は外為市場を注視していると語った。
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易総裁の発言が報じられた後、人民元は買い戻され、前日比での下げ幅を縮小。3日の取引では一時、1ドル=6.7元を超える元安水準となっていた。過去1カ月の下
落率は4%余り。
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