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   2018.06.24.
   R東労組・JR総連へ革マル派が浸透:衆参質問主旨書!(下)
   
 全3回に渡っての質問主意書を読んで頂けると、JR総連、JR東労組内の革マル派の浸透内容が漠然とであるが分かると思う。
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【178国会 2011(H23).09.13.質問者・佐藤勉 首相・野田佳彦】
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第178回国会 
JR総連及びJR東労組への革マル派の浸透に関する質問主意書
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質問本文情報
平成二十三年九月十三日提出
質問第三号
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JR総連及びJR東労組への革マル派の浸透に関する質問主意書
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提出者  佐藤 勉
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JR総連及びJR東労組への革マル派の浸透に関する質問主意書 私は昨年四月二十七日に「革マル派によるJR総連及びJR東労組への浸透に関する質問主意書」(質問第四三〇号)を提出した。これに対して、鳩山内閣は五月十一日、革マル派の社会的な危険性を指摘し、「JR総連(全日本鉄道労働組合総連合会)及びJR東労組(東日本旅客鉄道労働組合)内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している」などとする答弁書(内閣衆質一七四第四三〇号)(以下「前回答弁書」という。)を閣議決定した。また、第百七十五回臨時国会の昨年八月三日の衆議院予算委員会における答弁で、中井洽国家公安委員会委員長は「私どもは、JR総連、JR東労組と革マル派の関係については、革マル派が相当浸透していると認識しているのは事実でございます」と改めて明言した。
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 政府が現在も「共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団」と認定する革マル派が、JR総連及びJR東労組内に相当浸透しているという事実は、わが国の治安維持の観点から、決して看過することのできない深刻な問題である。政府においては、JRという公共交通機関の労働組合に、過激派・革マル派が浸透している事態を看過することなく、国の治安維持のために取り組みを強化すべきであると考える。
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 以上の認識に立ち、内閣が交代したことを踏まえ、あらためて以下質問する。
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一 革マル派については、前回答弁書によれば、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(以下「革マル派」という。)は、共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団であり、これまでにも、火炎びんの使用等の処罰に関する法律(昭和四十七年法律第十七号)違反事件や対立するセクトとの間での殺人事件等、多数の刑事事件を引き起こしている。革マル派は、将来の共産主義革命に備えるため、その組織拡大に重点を置き、周囲に警戒心を抱かせないよう党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っており、全日本鉄道労働組合総連合会(以下「JR総連」という。)及び東日本旅客鉄道労働組合内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している。今後も、革マル派は、組織拡大に重点を置き、党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っていくものと見られる」と回答しているが、その見解は今でも変わらないか。
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 右質問する。
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答弁本文情報
平成二十三年九月二十七日受領
答弁第三号
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内閣衆質一七八第三号
平成二十三年九月二十七日
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内閣総理大臣 野田佳彦
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       衆議院議長 横路孝弘 殿
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衆議院議員佐藤勉君提出JR総連及びJR東労組への革マル派の浸透に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
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衆議院議員佐藤勉君提出JR総連及びJR東労組への革マル派の浸透に関する質問に対する答弁書
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一について
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 先の答弁書(平成二十二年五月十一日内閣衆質一七四第四三〇号)一から四まで及び六についての第一段落で述べた見解に変わはない。
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【179国会 2011(H23).12.05.質問者・河井克行 首相・野田佳彦】
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衆院予算委員会 第7号 
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内閣総理大臣      野田 佳彦君
総務大臣         川端 達夫君
法務大臣         平岡 秀夫君
外務大臣         玄葉光一郎君
財務大臣         安住  淳君
経済産業大臣      枝野 幸男君
防衛大臣         一川 保夫君
国務大臣 (内閣官房長官) 藤村  修君
 国務大臣(国家公安委員会委員長)
     (消費者及び食品安全担当)山岡 賢次
国務大臣         蓮   舫君
国務大臣 (東日本大震災復興対策担当)平野 達男君
財務副大臣        五十嵐文彦君
財務大臣政務官      三谷 光男君
防衛大臣政務官      神風 英男君
衆議院事務総長      鬼塚  誠君
政府参考人
(警察庁生活安全局長)  岩瀬 充明君
政府参考人
(総務省自治行政局選挙部長)田口 尚文君
政府参考人
(財務省理財局長)    田中 一穂君
予算委員会専門員     春日  昇君
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○河井委員 特定の労働組合から何か政府に対して、政治的な圧力について依頼を受けたことはありませんか。
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○山岡国務大臣 何のことをおっしゃっているかよくわかりませんが、ないと思っています。
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○河井委員 ないとお答えがあった。
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 山岡大臣は、JR総連推薦議員懇談会の代表をお務めですね。JR総連の構成団体であるJR東労組から、これまで政府に対して何か依頼は受けられたことはありませんでしょうか。
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○山岡国務大臣 数人の代表であることは確かでございますし、JR総連の候補者というのがたまたま栃木県の宇都宮出身者ということもあり、また、以前、北関東の候補者を御推薦いただいたということもありますので、前回の参議院選挙なんかでは、いろいろとできる御支援はしていたのは覚えております。
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○河井委員 いや、ですから、その御支援の結果として、何かJR東労組から政府に対しての特定の依頼などはお受けになったことはありませんか。
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○山岡国務大臣 記憶にありません。ないと思っています。
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○河井委員 山岡大臣は、今までJR東労組の定期大会にお行きになり、来賓あいさつなどをされたことはありませんか。
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○山岡国務大臣 大臣あいさつはしたことはありません。ただ……(河井委員「来賓、来賓あいさつ」と呼ぶ)来賓あいさつはしたことはあります
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○河井委員 二〇一〇年六月十三日、東京ベイ幕張ホールでの第二十六回JR東労組の定期大会で間違いないですね、お答えください。
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○山岡国務大臣 正確な記憶はありませんが、選挙の応援で行ったというような覚えがあると思います。
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○河井委員 ここに、JR東労組のホームページから、その日の模様を打ち出してきました。来賓として、民主党山岡賢次副代表、ほかの議員も名前を書いていますが、きょうここでは言いません、副代表らから連帯のあいさつをいただきました。連帯のあいさつをいただいたということなんですが、どのような連帯のあいさつをされたんでしょうか、内容をお示しください。
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○山岡国務大臣 私は、連帯のごあいさつという言葉は使いません。そして、どのようなあいさつをしたかといいますと、選挙でございますから、あるいは選挙以外でも、まあ、偉そうなことを言うわけじゃありませんが、いろいろなところでいろいろなあいさつをしておりますから、特定のあいさつの記憶はありません。
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○河井委員 その中で、JR東労組から特定の依頼を政府に対して受けて、それに対して山岡副代表が答えたという趣旨の発言はしていらっしゃいませんか、お答えください。
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○山岡国務大臣 記憶にありません。
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○河井委員 記憶にありません、よくこの質疑でも出てくる常套句だと思いますが、記憶がないのでありましたら、思い出させてさしあげましょう。ここにそのメモがあります。
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 あなたは、先ほどから一切否定ばかりしてこられた。いいですか。政権交代後、政治的な圧力を政府にかけたことはない、特定の労働組合から依頼を受けたこともない、JR東労組から何か依頼を受けたこともない、何もない、何もない。ところが、ここではこのようにおっしゃっている。
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 自民党の同僚の栃木四区の佐藤勉さんが提出した質問主意書。その質問主意書というのは、革マル派によるJR総連及びJR東労組への浸透に関する質問主意書でありますが、これについて、先ほどお話があったが、内閣に対して質問主意書ということを出せるようになっているが、これは当然、JRさんへの攻撃であると同時に、私への攻撃でもある、そんなことは十分覚悟の上で、この対応についても内閣に対して強く抗議を申し上げた。何をやっているんだ、こういうふうに申し上げたら、何となく、ぼそぼそぼそぼそ答えていたが、その答えによれば、質問主意書というのはある程度機械的に処理をしており、警察がそれに対する担当としての答えを上げているんだと、しかし、内閣できちんと把握をしているんだろう、こう申し上げたら、最終的には、その扱う大臣、つまり警察を担当している大臣になるわけだが、特に名前は申し上げないが、西の方にいらっしゃる大臣さんであるわけでございまして、そういうことで、今後こういうことは十分注意するように、こういうふうに申し上げたと書いてあるんです。
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 内閣の決定、すなわち閣議決定に自分自身が介入した、これは、自分が内閣に対して影響力があることを自慢している発言ですよ。
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 山岡国家公安委員長、御自分の発言だとお認めになりますね。
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○山岡国務大臣 選挙中にいろいろなことは話すし、いつも申し上げておりますけれども、そこの趣旨なぞを解しながら話しておりますが、しかし、実際にそのことを政府に圧力をかけるだとか、また、影響力を及ぼすというようなことはしておりません。
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 そして、私がそう申し上げたのは、この相手の佐藤勉さんという人は、ふだん質問主意書なぞは一回も出したことのない人でございまして、しかし、私がJRさんとおつき合いになっているということを誹謗中傷しようという趣旨でお出しになったのではないか、こういうことを申し上げたわけでございます
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○河井委員 答えてください、山岡大臣。
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 今の発言は御自分のものと認めるかどうか。イエスかノーか。
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○山岡国務大臣 選挙中のあちこちでの発言については記憶しておりません。
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○河井委員 そう思って、きょうは、ここに、その日の模様を録音したCD―ROMを持ってまいりました。聴衆の拍手や笑い、そして山岡さん自身の息遣いまでもが聞こえる大変生々しい物です。
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 先ほど、西の方の方で警察を所管する大臣というのは、予算委員長ですね。
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○中井委員長 はい。
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○河井委員 今、予算委員長から御答弁がありました。
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 平成二十二年八月三日、衆議院予算委員会で平沢勝栄議員の質疑に答えて、当時の中井国務大臣、国家公安委員長は、このようにおっしゃっている
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 この質問主意書について、「このとおり、私どもは、JR総連、JR東労組と革マル派の関係については、革マル派が相当浸透していると認識しているのは事実でございます。」その後、「私は、このまま閣議にお出しをするという決心を固め、党にも伝えたわけでございます、こういう方向であると。」云々とお答えになったことがちゃんと議事録に載っている。
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 つまり……(山岡国務大臣「委員長」と呼ぶ)質問していない。つまり、間接的に、当時の中井国家公安委員長、今あちらに座っていらっしゃる衆議院予算委員長は、党からさまざまな働きかけがあったということをこの御答弁でおっしゃっている。
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 委員長、これは事実なんです。先ほど大臣は記憶にないとおっしゃった。私が言っていることは事実なんです。どっちが正しいか。だから、ここにCD―ROMがありますから、これはしっかりテープを聞いて照らし合わせてもらいたい。どちらが事実なのか。
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○中井委員長 私にお尋ねの部分だけお答えいたします。
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 答弁についてはそのとおりでありますが、党にも申し上げたというのは、私から、こういう質問主意書に対する答弁をする予定ですということを申し上げたのでありまして、党から何か言われたわけではありません。
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○河井委員 しからば、これは全くもって、山岡大臣が、何も仕事をしていないのに、仕事をしたふりをした疑いも出てきたわけですよ。今、予算委員長、しっかりとうなずいていらっしゃる。これは予算委員長の名誉にもかかわる問題ですよ。このメモにはちゃんと書いてある。
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 もう一回言いますよ。その扱う大臣、つまり警察を担当している大臣、特に名前を申し上げないが、西の方にいらっしゃる大臣さんであるわけでございまして、今後そういうことは十分注意するようにと、こういうふうに申し上げておいた。
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 お答えください。
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○山岡国務大臣 申し上げた記憶はありません。
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○河井委員 ですから、このテープを、しっかりとこれ、ちゃんとやってくださいよ。ちゃんと理事会で聞いてください、委員長。理事会で聞いて、私の言っていることは事実なんだから。私の言っていることと大臣の言っていることと、どっちが正しいか、きちんと照合していただきたい。
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○中井委員長 テープは聞かせていただきますが、山岡大臣は間違っているとは答えていません。記憶にないと答えているだけです
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○河井委員 その記憶を思い出させて確かなものにしてあげるために、この証拠の物があるわけですよ。
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後刻、理事会でしっかりと協議をして、これを再生して聞いてくださいよ。

○中井委員長 はい、理事会で協議いたします。
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○河井委員 五月十一日に、当時の鳩山由紀夫内閣総理大臣から衆議院議長あてに答弁書が送られてきました。そしてその後、さっき言ったJR東労組の大会は六月十三日です。ここで、そのとき鳩山内閣で政府がJR東労組をどのように認識していたかということについて紹介をしたいと思います。
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 先ほど言いました、同僚の佐藤勉議員は、「政府においては、JRという公共交通機関の労働組合に、過激派・革マル派が浸透している事態を看過することなく、国の治安維持のために取り組みを強化すべきであると考える。」よって、「JR総連・JR東労組には、現在も革マル派が相当浸透し、同派幹部が多数存在しているとみてよいか。」といった質問主意書でありました。
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 それに答えて、平成二十二年五月十一日、内閣総理大臣鳩山由紀夫から衆議院議長横路孝弘殿あて、このように答えています。大事なところですので、朗読をいたします。
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  日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(以下「革マル派」という。)は、共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団であり、これまでにも、火炎びんの使用等の処罰に関する法律違反事件や対立するセクトとの間での殺人事件等、多数の刑事事件を引き起こしている。革マル派は、将来の共産主義革命に備えるため、その組織拡大に重点を置き、周囲に警戒心を抱かせないよう党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っており、全日本鉄道労働組合総連合会(以下「JR総連」という。)及び東日本旅客鉄道労働組合内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している。今後も、革マル派は、組織拡大に重点を置き、党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っていくものと見られる。
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 総理大臣、総理大臣の革マル派に対する認識は、この鳩山内閣の答弁書と同一と考えていいですね。
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○野田内閣総理大臣 政府の答弁と同一でございます
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○河井委員 では、山岡大臣にお尋ねをいたします。
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 あなたの御認識をお聞かせください。
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○山岡国務大臣 革マル派というのはそういうものだと思っております。政府の認識と同じです。
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○河井委員 いや、革マル派とはだけじゃなくて、もう一回言いますよ。JR総連及びあなたが推薦議員団の代表を務めている東日本旅客鉄道労働組合内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している、あなたも同じ認識ですね。
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○山岡国務大臣 そういう情報があるということは聞いております
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○河井委員 いや、情報があるじゃないんですよ、大臣。民主党がつくった鳩山内閣総理大臣時代も、この答弁書は閣議決定をしている。今、現職の野田佳彦総理大臣も政府の答弁と同じだと答弁された。あなたは違うんですか。情報があると認識しているは全然違いますよ。この政府答弁書どおりの認識で間違いないですね、国家公安委員長殿。
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○山岡国務大臣 政府の一員として、そのとおりでございます
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○河井委員 あら、またどこかで聞いたような、この前、平岡法務大臣が在日米軍再編で、岩国で聞いたようなことですね。
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 政府の一員としてということは、個人では違うということですか。一人の政治家としては、この認識、自分とは違うということですか。お答えください。
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○山岡国務大臣 率直に言って、私は実態がどうなのかということを正確に認識しているわけではありません。ただ、政府がこういうことですから、そうであるということでございます。
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 しかし、そのJR総連の候補者については、連合さんが推薦し、党の公認候補の、その大会でございます。
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○河井委員 あなたは、単なる国務大臣の一人じゃないんですよ、今のお立場は、この質問に答える立場は。あなた、主管大臣ですよ。警察の、全国の警察組織、公安も含めて、そのすべてを統べる立場にある国家公安委員長として今答弁されたんですか。
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 もう一度はっきりと言っていただきたい。革マル派とあなたが推薦議員懇談会の代表をしている、そして来賓のあいさつで連帯のあいさつをしたと向こうが言っている、東日本旅客鉄道労働組合との関係、はっきりとお答えいただきたい。
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○山岡国務大臣 繰り返しお答えを申し上げますが、国家公安委員長としては総理のおっしゃったとおりの認識でございます。
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 ただ、委員は、個人としてはとお聞きになったものですから、私の個人としては過去においては正確にそういうことを見分けることができたわけではありません、こう申し上げたのであります。
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○河井委員 もう一度お尋ねをしますよ。
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 そういった今までのいろいろな、JR東労組のおつき合いを含めて、今あなたが座っているいすは国家公安委員長ですね。国家公安委員長として明確に、総理も今言ったじゃないですか、JR東労組の中には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透している、その認識で違いはないですねと聞いているんです。イエスかノーかしかないんですよ、これは。
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○山岡国務大臣 何度もお答えしておりますが、国家公安委員長として、イエスです。
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○河井委員 野田総理大臣は、山岡国家公安委員長が革マル派との関係を鳩山内閣の答弁書で認めたJR東労組の大会で来賓あいさつをした事実を、閣僚任命前、御存じでしたでしょうか。
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○野田内閣総理大臣 閣僚任命前には知りません。
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○河井委員 これはだれでも読めるホームページですよ、さっき言った、来賓あいさつしたというのは。平岡法相のときと全く同じじゃないですか。朝鮮総連の支配下にある東京小平市の朝鮮大学校創立祝賀宴会で祝辞を言ったことを御存じでしたかと言ったら知らなかった。一体、この内閣は、閣僚になる前に、何をそれぞれの候補者の検査をしているんですか
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 しかも、もう一度言うけれども、警察が一生懸命仕事をしているその対象の一つなんですよ、革マル派というのは。その革マル派が相当浸透しているJR東労組の定期大会に、あなたが任じようとする人が行ったということを知らない。これは目が節穴だということじゃないですか。
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 総理大臣、あなたは、こんな圧力をかけた、閣議決定をする答弁書の内容をねじ曲げようとした人物を閣僚に任じた。しかも、よりによって、極左暴力集団を取り締まる警察組織のトップに据えたんです
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 この事実が明らかになった今、総理大臣、今後はどうしますか。こんな前科のある国家公安委員長は、即刻罷免をすべきだと思いますが、それについての答弁をしていただきたい。
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○中井委員長 河井さん、前科という言葉は後で御訂正願います。(河井委員「はい」と呼ぶ)
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 野田佳彦大臣。もう時間がありませんから。
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○野田内閣総理大臣 前科は明確に取り消してください。(河井委員「はい」と呼ぶ)
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 その上で申し上げますけれども、先ほど鳩山政権における閣議決定した答弁書は、当然我々も共通認識であります。
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 その上で、JR総連の大会に党を代表して副代表が出るということは、これは別におかしな話ではありません。連合の傘下の一つの組合であって、その関係から、我が党から副代表が出てあいさつをするということは別におかしい話ではありません。矛盾しません
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○河井委員 前科は前歴に、明確に否定をさせていただきます。
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 その上で、閣議決定の文書にある、革マルによる各界各層への浸透を総理が結果的に許すということになるんですよ
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○中井委員長 河井さん、時間が来ています。
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○河井委員 そのことについて御答弁をいただきたい。
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○中井委員長 時間がありませんので、ここで打ち切らせていただきます
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 これにて稲田君、河井君の質疑は終了いたしました。
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【190国会 2016(H28).03.14.質問者・鈴木貴子 首相・安倍晋三】
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平成二十八年三月十四日提出
質問第一八九号
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日本共産党と「破壊活動防止法」に関する質問主意書
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提出者  鈴木貴子
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日本共産党と「破壊活動防止法」に関する質問主意書
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 日本共産党と「破壊活動防止法」(以下、「破防法」とする)に係る、過去の政府答弁を踏まえ、以下質問する。
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一 「破防法」で定める、暴力主義的破壊活動とはどのような活動であるか説明を求める。
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二 昭和五十七年四月一日、第九十六回国会、参議院法務委員会に於いて、公安調査庁は「破防法」に基づく調査対象団体として、左翼関係として七団体、右翼関係として八団体ある旨答弁されていると承知するが確認を求める。
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三 二にある「左翼関係として七団体」に日本共産党は含まれているか、また、平成十一年十二月二日、第百四十六回国会、参議院法務委員会に於いても、「公安調査庁長官にお尋ねしますが、平成元年の二月に衆議院の予算委員会で不破委員長が、共産党が破防法の調査対象団体になっていることについて質疑していますが、今日でも調査対象団体でしょうか。国民の多くはまさかと思っているんじゃないかと思いますが、その点についてお答えいただきたいと思います。」との質問に、「御指摘の点につきましては、今日でも調査対象団体でございます。」と答弁されているが、現在も公安調査庁は、日本共産党を「破防法」に基づく調査対象団体と認識しているか、確認を求める。
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四 昭和五十七年四月二十日、第九十六回国会、衆議院地方行政委員会に於いて、警察庁は「ただいまお尋ねの日本共産党につきましては、民青を含めまして、いわゆる敵の出方論に立ちました暴力革命の方針を捨て切っていないと私ども判断しておりますので、警察としましては、警察法に規定されます「公共の安全と秩序を維持する」そういう責務を果たす観点から、日本共産党の動向について重大な関心を払っている」旨答弁されているが、現在も警察庁は、日本共産党は暴力革命の方針を捨て切っていないと認識されているか、見解を求める。
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五 昭和二十年八月十五日以後、いわゆる戦後、日本共産党が合法政党となって以降、日本共産党及び関連団体が、日本国内に於いて暴力主義的破壊活動を行った事案があるか確認を求める。
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六 平成元年二月十八日、第百十四回国会、衆議院予算委員会において、石山政府委員が述べられている、日本共産党のいわゆる「敵の出方論」、並びに、同委員会に於ける不破委員の「政権についたときにその共産党の入った政権なるがゆえに従わないという勢力が出た場合、そういう勢力がさまざまな暴挙に出た場合、それに対して黙っているわけにはいかない、そういうのは力をもってでも取り締まるのが当たり前だ、これは憲法に基づく政府の当然の権利でしょう。そういうことについて我々は綱領に明記しているわけです。」に対する政府の見解を求める。
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 右質問する。
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平成二十八年三月二十二日受領
答弁第一八九号
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内閣衆質一九〇第一八九号
平成二十八年三月二十二日
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内閣総理大臣 安倍晋三
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       衆議院議長 大島理森 殿
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衆議院議員鈴木貴子君提出日本共産党と「破壊活動防止法」に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
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衆議院議員鈴木貴子君提出日本共産党と「破壊活動防止法」に関する質問に対する答弁書
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一について
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 暴力主義的破壊活動とは、破壊活動防止法(昭和二十七年法律第二百四十号)第四条第一項各号に掲げる行為をいう。具体的には、刑法上の内乱、内乱の予備又は陰謀、外患誘致等の行為をなすこと、政治上の主義若しくは施策を推進し、支持し、又はこれに反対する目的をもって刑法上の騒乱、現住建造物等放火、殺人等の行為をなすこと等である。
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二及び三について
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 御指摘の昭和五十七年四月一日の参議院法務委員会において、鎌田好夫公安調査庁長官(当時)が、破壊活動防止法に基づく当時の調査対象団体の数について「いわゆる左翼系統といたしまして七団体、右翼系統といたしまして八団体程度」と答弁し、当該調査対象団体の名称について「左翼関係としましては日本共産党・・・等でございます」と答弁している。
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 日本共産党は、現在においても、破壊活動防止法に基づく調査対象団体である
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四について
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 警察庁としては、現在においても、御指摘の日本共産党の「いわゆる敵の出方論」に立った「暴力革命の方針」に変更はないものと認識している。
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五について
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 お尋ねのうち、「関連団体」については、その具体的な範囲が必ずしも明らかではないため、お答えすることは困難であるが、政府としては、日本共産党が、昭和二十年八月十五日以降、日本国内において暴力主義的破壊活動を行った疑いがあるものと認識している
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六について
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 お尋ねについては、御指摘の平成元年二月十八日の衆議院予算委員会において、石山陽公安調査庁長官(当時)が、御指摘の不破哲三委員の発言を踏まえて、「昭和三十六年のいわゆる綱領発表以降、共産党は議会制民主主義のもとで党勢の拡大を図るという方向で着々と党勢拡大を遂げられつつあることはお示しのとおりでございます。ただ問題は、それは政治的な最終目標であるのかあるいは戦略または戦術の手段であるのかということの問題でございます。私どもはそれらに対しまして、今冷静な立場でもって敵の出方論何かにつきましても調査研究を進めておる段階でございまして、今のところその結果として直ちに公党である共産党に対し規制請求すべき段階に立ち入っているとは思わないから請求もしていないということであります。なお、敵の出方論について今御教示を賜りましたが、一つだけ私からも申し上げておきたいことがございます。御存じのとおり、政権確立した後に不穏分子が反乱的な行動に出て、これを鎮圧するというのは、たとえどなたの政権であろうとも当然に行われるべき治安維持活動でございます。ところが敵の出方論という中には、党の文献等を拝見しておりますると、簡単に申しますと、三つの出方がございます。一つは、民主主義の政権ができる前にこれを抑えようという形で、不穏分子をたたきつけてやろうという問題であります。それから第二には、民主主義政権は一応確立された後に、その不満分子が反乱を起こす場合三番目は、委員御指摘のような事態であります。ですから、それらにつきまして一部をおっしゃっておりますけれども、その全部について敵の出方論があり得る」と答弁しているとおりである
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【196国会 2018(H30).02.15.質問者・川合孝典 首相・安倍晋三】
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第196回国会(常会)
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質問主意書
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質問第二〇号
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JR総連系労組への浸透が指摘され続けている革マル派の現状と実態に関する質問主意書
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右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。
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  平成三十年二月十五日
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質問者 川合 孝典   
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       参議院議長 伊達 忠一 殿
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   JR総連系労組への浸透が指摘され続けている革マル派の現状と実態に関する質問主意書
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 政府が「共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団」と認定している革マル派の動向について、警察庁警備局は「治安の回顧と展望」(平成二十九年版)において「革マル派が相当浸透しているとみられる全日本鉄道労働組合総連合会(以下「JR総連」という。)及び東日本旅客鉄道労働組合(以下「JR東労組」という。)は、六月にそれぞれ労組結成三十年の記念大会を開催し、労組結成から現在までの三十年を振り返り、「いつでもたたかえる組織」の堅持を掲げるなど、引き続き、革マル派創設時の副議長である松嵜明元JR東労組会長(故人)が提唱した労働運動理論の継承を傘下組合員に対して呼び掛けた。」と記述して注意喚起を行っている。
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 実際に、革マル派の指導者であった松嵜明氏の労働運動理論を継承するべく、その著書集が編纂され、JR東労組にとどまらず、JR総連傘下の北海道旅客鉄道労働組合(以下「JR北海道労組」という。)においても、これらを利用した学習会などが開催されていることは、当該労組の機関紙などで自ら明らかにしている
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 また菅義偉官房長官は、平成二十九年二月二十六日の読売新聞北海道版のインタビュー記事において「北海道では過去に色んな事故が起きた。ああいう組合を持っているのはJR北海道だけでしょ」と述べているが、これは菅官房長官がJR北海道の安全運行と経営にJR北海道労組が悪影響を及ぼしている、との認識を示したものと受け止められている。
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 さらに平成二十九年四月十八日の産経新聞朝刊には、関係者の証言を基に、JR北海道労組がJR北海道の経営幹部への影響力を行使したことについて懸念する声があるとする記事も掲載されている。
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 既にJR北海道労組と革マル派との関係については、平成二十五年十一月二十二日、衆議院国土交通委員会において平沢勝栄衆議院議員に対し、JR北海道労組への革マル派浸透に関して明確な断定は避けたものの「鋭意解明に努めている」との政府答弁がなされている。
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 このように革マル派が、JR総連系労組に今なお相当浸透していることを窺わせる様々な事象は、わが国の治安維持、そして二年半後の東京オリンピック・パラリンピックを安全に開催するといった観点からも憂慮すべき深刻な問題であると認識している。
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 なお昨年来、維持困難路線を公表したJR北海道に対する北海道や国による公的支援の実施を求める動きがある。北海道のインフラを支える路線の維持が極めて重要であることは言うまでもないが、公的支援の前提として、JR北海道労組に革マル派が浸透しているという憂慮すべき実態を解明し、問題を解決することが必要不可欠であると考える。
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 政府においては、JRというわが国を代表する公共交通機関の労働組合に、今なお過激派・革マル派が浸透している実態を看過することなく、治安維持のための取り組みをさらに強化すべきであると考える。
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 こうした認識から、次の事項について質問する。
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一 これまでの捜査過程で解明された革マル派のJR総連系労組への浸透の実態について、政府の把握するところを具体的に明らかにされたい。
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二 革マル派がJR総連系労組に浸透を図ろうとしている目的は何か、政府の見解を明らかにされたい。
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三 JR総連系労組が、松嵜明元JR東労組会長が提唱した労働運動理論の継承を傘下組合員に対して呼び掛けている目的は何か、政府の見解を明らかにされたい。
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四 JR北海道労組への革マル派の浸透及びJR北海道の経営に対する影響力の行使の実態について、政府における解明状況を具体的に明らかにされたい。
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五 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構を介して政府が全株式を保有するJR北海道の経営や人事に対して、JR北海道労組が影響力を強めているとの指摘に対する、政府の見解を明らかにされたい。
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六 JR北海道では、平成二十三年九月には当時社長であった中島尚俊氏が、平成二十六年一月には元社長の坂本眞一氏が相次いで自殺している。JR北海道経営トップの度重なる自殺という異例の事案の背景に何があったのか、政府の見解を明らかにされたい。
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  右質問する。
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第196回国会(常会)
答弁書
答弁書第二〇号
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内閣参質一九六第二〇号
平成三十年二月二十三日
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内閣総理大臣 安倍 晋三   
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       参議院議長 伊達 忠一 殿
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参議院議員川合孝典君提出JR総連系労組への浸透が指摘され続けている革マル派の現状と実態に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
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参議院議員川合孝典君提出JR総連系労組への浸透が指摘され続けている革マル派の現状と実態に関する質問に対する答弁書
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一及び二について
 お尋ねの「JR総連系労組」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(以下「革マル派」という。)は、共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団であり、将来の共産主義革命に備えるため、その組織拡大に重点を置き、周囲に警戒心を抱かせないよう党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っており、例えば、全日本鉄道労働組合総連合会及び東日本旅客鉄道労働組合内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している。
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三について
 お尋ねについては、政府としてお答えする立場にない
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四について
 お尋ねの「JR北海道の経営に対する影響力の行使の実態」については、その意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難であるが、北海道旅客鉄道労働組合への革マル派の浸透実態については、現在、警察等において鋭意解明に努めているものと承知している。
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五について
 北海道旅客鉄道株式会社からは、同社の経営や人事に対する北海道旅客鉄道労働組合の影響力が強まっているとは聞いていない。
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六について
 お尋ねについては、政府として承知していない。
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 上記質問主意書の川合孝典議員の質問書に「二年半後の東京オリンピック・パラリンピックを安全に開催するといった観点からも憂慮すべき深刻な問題」とある言葉、JR東労組の大量脱退の原因がこの一文で分かろうというものである。

 大量脱退については、改めて記事を掲載する。