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その前に“潔白”の説明はしないのか?
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加戸前愛媛県知事は受けて立つ!
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インターネット番組の発言をめぐり、加戸守行前愛媛県知事(83)と立憲民主党、国民民主党による“バトル”が注目を集めている。学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題に関し、加戸氏が過去に日本獣医師会の政治団体から政治献金を受けた両党幹部について指摘したところ、両党は法的措置の検討を宣言し、加戸氏も争う姿勢を見せている。
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事の発端は、加戸氏が5月23日に自民党のインターネット番組「CafeSta」(カフェスタ)に出演したときの発言だ。
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加戸氏は、進行役の鈴木馨祐自民党青年局長(41)と愛媛県今治市への獣医学部新設計画が難航していた話題をしていた際、国民民主党の玉木雄一郎共同代表(49)と立憲民主党の福山哲郎幹事長(56)の名前を挙げ、こう指摘した。
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「玉木雄一郎先生とか福山哲郎先生とか、100万円ずつ(日本獣医師政治連盟から)政治献金が行った途端に(計画進行に)ブレーキがかかった」
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玉木、福山両氏は旧民主党議員時代に、資金管理団体や政党支部を通じ、日本獣医師会の政治団体「日本獣医師連盟」の前身である「日本獣医師政治連盟」からそれぞれ100万円の献金を受けていた。
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加戸氏の発言は、自民党政権下ではなかなか進行しなかった獣医学部新設の構想が、旧民主党政権に移行して前進しかけたが、学部新設に反対する日本獣医師会側から両氏らが献金を受けたことを契機に構想に「ブレーキがかかった」と訴えたものだった。
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両党は黙っていなかった。国民民主党の泉健太国対委員長(43)は加戸氏が出演したネット番組の翌24日、記者会見で「わが党の玉木代表の名誉を傷つけるような発言をしたということがあり、看過できない問題だ。法的措置も検討したい」と宣告した。
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福山氏も同日の記者会見で「(日本獣医師会側から)陳情を受けたこともないし、農林水産省、文部科学省、内閣府に問い合わせをしたこともない。国会の委員会で質問をしたこともない。何をもってブレーキがかかったといわれているのか、加戸氏には根拠を示してほしい」と述べた。
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ちなみに福山氏は民進党所属だった2017年6月14日、参院本会議で質問に立ち、明確な根拠を示さずに「総理の意向と官僚に言わせ、究極の忖度を重ねたのは、安倍(晋三)総理の腹心の友、加計学園の理事長の獣医学部の設置のためでした」と断言。同年8月10日の参院外交防衛委員会では、丹羽秀樹文科副大臣(45)に対し「加計学園の獣医学部の設置について、
国家戦略特区の中で公正でないという疑義が今生じている」と質問している。
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ただ、自ら法的措置に言及した泉氏とは異なり、福山氏は記者に「法的措置は?」と問われた上で「(加戸氏は)民間人で、目くじらを立てても仕方がないが、言葉には気をつけていただきたい。弁護士とは話し合っており、(法的措置は)検討中ということで、あまりはっきりしたことは今は申し上げない」と付け加えた。
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いずれにせよ、両党が検討しているという法的措置は、加計学園問題をめぐり野党に批判的な発言を繰り返す加戸氏にクギを刺す“脅し文句”だったとも読み取れる。
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一方の加戸氏は5月25日にジャーナリストの櫻井よしこ氏が主宰するインターネット番組「言論テレビ」に出演した際、両党が法的措置をとると宣言したことに対し「受けて立つ」と争う考えを示した。
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その上で、福山氏が日本獣医師会側からの陳情や農水省などへの働きかけを否定したことについて「それならば、政治献金を(福山氏らよりも少ない額で)ちまちまともらった人が働きかけたのか、といいたい」と皮肉った。
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ところで両党が主張するように、今回の件は法廷の場に持ち込むような話なのだろうか。
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日本大法学部の岩井奉信教授(政治学)は「売り言葉に買い言葉の状態だが、そもそも政治家が法的措置をとるという言葉を軽々に言うものではない」と批判した。
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岩井氏は「確かに、政治家といえども法的措置をとらざるを得ない状況はある」と理解を示す一方、「ただ、政治家は野党といえども権力を持っている。一定の批判を受けることは覚悟しなければいけない」と強調した。
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また、「最近は法的措置という言葉が安売りされている」と懸念した上で「政治家の仕事は言論を持ってするものだ。事実をきちんと明らかにすることが必要だが、法的措置をとるということは事実の解明を司直に委ね、自分たちが調査することを放棄することになる。司法を自分たちの道具みたいに考えているのかもしれないが、その前にやるべきことがあるのでは」と指摘した。
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両党が実際に加戸氏に対して法的措置に踏み切るかどうかは不透明だ。しかし、森友学園や加計学園の問題で何度も自身の関与を否定している安倍首相に「説明責任」を求めるならば、政治献金をもらった事実がある玉木、福山両氏は法廷の場に持ち込む前に、発言ができる場を持つ政治家として何度でも自らの潔白を示すのが筋ではないだろうか。
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本人たちが目くじらを立てるのは、獣医学部新設の特区問題や加計学園の許認可を巡る一連の追及で、福知山氏は物事を針小棒大、検察官のような追及ぶりは「本人は気分が良いだろうが、見ているものは、その態度に嫌悪感を抱くものもいる。
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政治家だからどんな追及でもでき、市民・国民は言葉に気をつけろとでもいうのか。最近は、何でも訴訟とか、裁判とか口にする者が多くなってきたが、手前勝手な怒りで司法を利用するのは如何か。
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