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顔は変わっても投票率は低調の35.18%!
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任期満了に伴う京都府知事選は4月8日投開票され、無所属新人で前復興庁事務次官の西脇隆俊氏(62)=自民党、民進党、公明党、立憲民主党、希望の党推薦=が、無所属新人で弁護士の福山和人氏(57)=共産党推薦=を約8万票差で破り、初当選した。
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今回の選挙は、共産党か保革相乗りかという「初めから誰が当選するか分かっている選挙」。国会では森友文書改ざんで野党6党が挙って麻生財務大臣、安倍首相の退陣を求め、加えて防衛省の南スーダン自衛隊派遣日報14,000頁が発見され、ここでも野党が追及し、9日からの国会では紛糾が待ち構えている中、知事選は地方選だから仲良くという構図は判りにくい。
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そのような馴れ合い選挙に、府民、有権者は呆れ顔だし、特に野党が期待する「無党派層はソッポを向いた」という事だ。言ってみれば、神輿は軽いほうが良いの見本とならなければ良いが。
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現職の山田啓二知事(64)が4期での退任を表明し、16年ぶりの新人対決となったが、投票率は過去最低だった前回から0・73ポイント増の35・18%にとどまった。やはり、知名度と共産党対保革では、立民、民進、希望の政治信条に疑問を持つ有権者は動かなかったという事だろう。
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16日に新知事に就任する西脇氏が、新味のない山田府政の継承を訴えても府民にはピンとこないだろうし、期待もしない。中央では保革完全対立、京都では共産党を外し呉越同舟では選挙民は信用しない。手腕など、やってみなけりゃわからない。
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京都新聞社が投票所で実施した出口調査では、政党支持率でトップだった自民党支持層の8割が西脇氏に投票した。福山氏は政党支持率で3番目の共産支持層を固め、無党派層では西脇氏を上回った。
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