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   2018/04.03.
   二階幹事長の思惑:安倍首相、岸田政調会長、細田派!
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二階幹事長、首相に揺さぶりか!
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小泉進次郎副幹事長の安倍批判発言も容認か!
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 財務省文書の改ざん、防衛省国連派兵の日報隠蔽など、安倍政権が役人の隠ぺい体質の餌食になっている。野党も鬼の首を取ったように政府を攻めたてているが、野党議員も役人の体質は百も承知のはず。国会で大臣が答弁する内容も「事前に質問内容を提示し、役人が答弁を作る」というシステムが、役人が自ら省庁をコントロールしていると自負する所以である。
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 大臣が役人の下書き通り答弁している間は良いが、追求質問で確認もせずに「頭に浮かんだり、うろ覚えの内容を披露したり、憶測で答えるから質問者や野党から問題にされる。所詮は、大臣の勉強不足から問題が発生し、文書改ざんが起きる原因ともなる。
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 行政文書で問題が発生したとき、矢面に立つのは「その時点での省庁責任者の大臣であり、次官、局長」である。文書を作成した時点の責任者が追求されることは滅多にない。そのことを野党も、与党も、マスコミも知っていても、政治問題・政局にするという目的で動き出す。
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 問題化し始めても、政権に強さがある場合は「世論も味方せず」不発に終わるが、政権に弱さが見えたとき、野党、マスコミ、世論は止めを刺すがごとき行動に移る。
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 いまの安倍政権に見えるアキレス腱は、自民党反安倍勢力である。その中心は、幹事長の二階氏である。二階氏の言動で、波も荒れるか、凪になるか推測が立とうというものだ。
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 9月の自民党総裁選をにらみ二階派を率いる二階俊博幹事長の動きが活発化してきた。二階氏は3月7日夜、安倍晋三首相と会談し、森友学園問題で波乱含みの政権運営などについて意見を交わす。もともと政治信条は折り合わない両氏だが、二階氏は総裁選3選を目指す首相の支持を鮮明にし、首相も人事などで二階氏側を厚遇する。両氏は戦略的な「打算の協調」で難局に臨もうとしている。
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 2月27日、首相は官邸を訪れた二階氏に、辞任する江崎鉄磨沖縄北方担当相の後任に福井照氏の入閣を打診した。江崎、福井両氏はともに二階派に所属する。
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 二階派は安倍政権下で入閣した西川公也、今村雅弘両氏が不祥事で相次いで辞任したが、首相は今回、あえて二階派から選んだ。首相の配慮を受け、二階氏は「互いに政治をやっているんだから言わなくてもわかる」と相好を崩した。
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 首相が二階派を厚遇するのは、政権運営や総裁選に勝つためには二階氏の協力が不可欠だと考えているからだ。前日の26日深夜には、二階氏の存在感を示す異例の事態が起きていた。
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 働き方改革関連法案をめぐる与野党幹事長会談で、二階氏は事前に公明党と打ち合わせた内容を黙殺し、平成30年度予算案の衆院採決を1日遅らせた。野党との対話を重視する二階流ともとれるが、裏には首相官邸が党の存在を軽視しているとの憤りがあった。
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 政府が2月に国会に提示した日銀総裁人事案は報道が先行し、党への報告が遅れた。裁量労働制に関する厚生労働省のデータ不備問題もそうだった。二階氏はよく「政府与党は一体だ」と公言する。その真意は「党は政府の追認機関ではない」との強烈な牽制にほかならない。
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 「ポスト安倍は安倍」と唱える二階氏だが、無条件で支持するわけではない。2017年12月、二階氏は訪問先の中国を移動中の高速鉄道車内で、林、福井両氏にこう命じた。
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「来年は総裁選もある。政策集団としてしっかりした政策をつくるように」
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 4月の二階派パーティーで首相に求める政策を掲げ二階派44人の支持と引き換えにする算段のようだ。
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 自民党の二階俊博幹事長が率いる二階派(志帥会、44人)と安倍晋三首相の出身派閥で自民党内最大の細田派(清和政策研究会、95人)の幹部が3月22日夜、都内の日本料理店で会談した。
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 二階派からは林幹雄幹事長代理、平沢勝栄事務総長、細田派からは萩生田光一幹事長、松野博一前文部科学相らが出席した。
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 9月の党総裁選や財務省の決裁文書改竄問題への対応などめぐって意見交換した可能性があるが、出席者の一人は「四方山話をした」だけと煙に巻いているが、、、。
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 今のところ岸田政調会長は自分の意見というものを語っていないが、大派閥が岸田派をどう判断するのか流れを見ているのだろう。チャンスが来るまで待つようだ。
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