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金正恩に保護者が付いてきた!
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トランプ大統領は国家安全保障担当の大統領補佐官としてマクマスター氏を更迭し、ジョン・ボルトン元国連大使の起用を決めたばかり。
タカ派で知られるボルトン氏は2月、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に「北朝鮮先制攻撃の法的根拠」と題する文章を寄稿。「北朝鮮の核兵器が突き付ける現在の『必要性』に対し、米国が先制攻撃で対応するのは完全に正当」だとしている。
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ドイツ外交問題評議会のベルント・ベルガー上級研究員(アジア担当)は「こうした軍事オプションが再び俎上(そじょう)に上がった。北朝鮮は全体的な交渉プロセスにおいて、より強力な中国を必要としている」と指摘した。
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金正恩のトランプとの会談が1回で終わるわけはなく、複数回になることは誰が見ても同じだ。金正恩が国際舞台で交渉上手とは思えない。何を要求するのかは当然見えているはず。トランプ大統領は条件なしというだろうが、金正恩は条件を付けるだろう。平行線では蹴りが付かず金正恩の貢献人的習近平主席が仲裁扱いで出てくるだろうし、金正恩もそれを望むだろう。
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トランプ大統領にとって、1対1を望んでも、内容が伴わなければ時間の無駄遣いだ。トランプ政権にとって、中国が北朝鮮の「後ろ盾」として振る舞い、非核化交渉の主導権を握る事態は避けたい考えだ。前門の狼(米国)後門の虎(中国)に怯える金正恩だが、2017年12月に中国山東半島沿岸で特別な軍事演習が実施された。中国の海兵隊である海軍陸戦隊の旅団が氷点下10度に雪まで降るという悪条件下で数隻の揚陸艦に乗り、海岸に上陸。戦車などで内陸に浸透する突撃演習だった。
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中国軍網は、地域をまたぐ機動性、防衛、空襲など15項目の軍事演習を実施したと伝えた。中国の国境地帯の総兵力は30万人を超える。昨年からは兵士に「止まれ!」「動いたら撃つ!」などといった韓国語まで教えている。誰が見ても有事を念頭に置いた軍事演習であることが分かる。
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今回、金正恩が中国に出かけたのは「習近平主席に呼ばれた」からであり、金正恩が勝手に北京に列車を仕立てて行けるわけはない。中朝の雪解けではない。米中会談が完全決裂するなら、後門の虎は攻め込むぞということと、非核化には応じなくても核の凍結には応じよと教え込んだとみる。
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北朝鮮の核は、中国管理のもと、完全凍結するという中国のシナリオが動き始めた中朝首脳会見ではなかったのか。
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蚊帳の外に置かれていると言われる安倍首相。日米両政府は両首脳の会談を4月17、18日を軸に開催することで最終調整に入った。米南部フロリダ州のトランプ氏の別荘で開催する案が有力だ。トランプ戦略に取り込まれ、どこまでイエスと言ってついて歩くのか、そろそろ独自外交を考える時期が来たはずだが、、、。
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