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攻める守るも・野党も間もなくネタ切れか!
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野党の司令塔が辻元幹事長では先が見えた!
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森友文書問題・改ざん追及国会を見ていると、TVで視聴率の取れないサスペンスを見ているような気がする。配役も悪いが、脚本はもっと悪い。最初から麻生財務相辞任、安倍内閣総辞職と大上段に振りかぶってはいるが、感情論のお涙頂戴論調では「行きつく先は前編の森友学園の籠池夫妻に振り舞わされ、野党の福島瑞穂や辻元清美の二の舞」になりそうだ。
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今回も野党の司令塔はどこの誰なのか、追及に加担する保守系の反安倍系議員はいるのか、野党の足並みが揃わぬ時はどうするのか、質問者の大半は新しい事実を探しあぐねて「財務省当局の提出文書に対しクレームをつけている」が、このままだと「前編同様、尻切れトンボに終わる」可能性がある。
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変な言い方だが、安倍政権支持率が33%台に落ちたというが、30%を切るまでには数%ある。安物サスペンスでも、安倍昭恵夫人を悪のターゲットと定め、喚問請求にすることで政権のイメージダウンに使っている。
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これから先の関心事は、7月の各省庁の人事だ。財務省の忖度で今回の改ざん問題が大きくなった。この原因は、平成15年5月末に内閣官房に作られた「内閣人事局」という組織が出来たことだ。56万人の国家公務員を束ねる各省庁の事務次官や、その下の局長、審議官クラスの対象人数約600人の人事を決める。
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元々、各省庁の人事権は大臣にあるのだが、実際は各省庁の官僚らが人事を決定し、大臣が追認するというのが慣例だった。これに対し、「政治家はもっと官僚を主導すべきだ」、すなわち人事権を握ることで官僚をコントロールしようという事である。
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過去の政治は官僚が政治家をコントロールしてきた。権力を持つ官僚組織が暴走しないよう、国民が選んだ政治家がコントロールしようという事だ。この時点で、トップの総理大臣に鳩山由紀夫や菅直人の様な人物が就任し、人事権を振り回し始めたらこの国はどうなるのであろうか。という危惧も生まれたが、今回のような「役人が挙って忖度に走る」という現象も、今後起きる他省(経産省)の弊害(内閣官房の人事配置で権力を手中にした経産省)が表に出てきたともいえる。
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歳入、歳出を握り各省の予算の増減を決めていた財務省が、7月の人事でどのくらい勢力を削がれ、財務局を2つに分けるという構想に再度火が付くこともありうる。
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森友文書改ざん問題が今後1か月火が消えなければ、安倍総理の3選の目は消えるかもしれない。麻生財務相の辞任がどうなるか、それ次第だ。
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