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ロシア外相・「ロシア嫌悪」が冷戦中より悪化と!
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ロシアの元スパイが英国で毒盛られ重体!
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2018年1月20日ジェームズ・マティス米国防長官は19日、国防総省の指針をまとめた国家防衛戦略を発表し、米国は中国とロシアの「脅威の増大」に直面していると述べるとともに、米国の軍事的優位が近年失われてきていると指摘した。
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マティス長官は同戦略のうち機密指定以外の部分を公表し、「われわれは中国やロシアなどの修正主義大国、すなわち自らの独裁的な体制に合った国際秩序の創出を目指す国々からの脅威の増大に直面している」と述べた。
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さらに同長官は「米軍は依然として強力ではあるが、われわれの競争上の優位性は、空、陸、海、宇宙、サイバー空間と、あらゆる面で徐々に失われてきた。そして、現在も失われ続けている」と指摘した。
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ロシアについては、「周辺国の国境を侵犯し、隣国の経済、外交、安全保障上の決定に対して拒否権を獲得しようとしている」と指摘した。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は1月21日、欧米諸国の「ロシアフォビア(嫌悪)」が冷戦中よりも悪化しており、ロシア政府には尊重されるべき「レッドライン(譲れない一線)」があると警告した。
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米ニューヨークを18~19日に訪問し、帰国直後にロシア紙コメルサント電子版の取材に応じたラブロフ氏は、「ロシアフォビアはかつてないほど高まっている。冷戦中もこれほどではなかった」と述べた。
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その上で「当時はある種のルール、礼儀があった。現在はそれらがすべて排除されている」と主張。「ロシアには『レッドライン(譲れない一線)』 がある。欧米の慎重な政治家ならば、冷戦中のようにそれが尊重されるべきであると理解しているはずだ」とけん制した。
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ラブロフ氏はさらに、「可能な限りあらゆる手段を使ってロシアに制裁を科そうとする試み」を非難し、米国と欧州連合(EU)による制裁は「不条理で根拠がない」と述べた。
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このような神経戦の最中に、英南西部ウィルトシャーの地元警察は3月5日、州都ソールズベリーにある商業施設で意識不明の男女が発見され、病院に搬送されたと発表した。2人は何らかの毒物にさらされたとみられ、重体という。英メディアは、男性はロシアの元スパイで英国に協力していたとして有罪となり、その後英国に逃れていたと報じている。
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地元警察によると4日午後4時15分ごろ、2人を見つけた一般の人から警察に通報があった。男性は60代、女性は30代で、ショッピングセンターのベンチで意識不明で発見されたという。2人は知人同士とみられ、ともに目立った外傷はなかった。警察は2人が何らかの物質にさらされたとみて
、物質の特定を急いでいる。
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BBCなど英メディアは、男性はロシア軍情報機関元大佐のセルゲイ・スクリパリ氏(66)と報じている。同氏は欧州で諜報(ちょうほう)活動しているロシアの情報機関員の身元を英対外情報部(MI6)に情報提供していたとしてロシアで2006年に有罪判決を受け収監されたが、10年に米ロが実施した「スパイ交換」の対象となり、その後英国に移っていた。現在はソールズベリーに住んでいたという。
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英警察当局は7日、「神経剤による殺人未遂事件」として捜査していると発表。英国内ではロシアの関与を疑う見方が広がり、否定するロシアと外交問題に発展しつつある。
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同氏は欧州で活動中のロシア情報機関員の身元情報を英対外情報部(MI6)に流したとして2006年、ロシアで有罪判決を受け収監された。10年に米ロ間の「スパイ交換」の対象となり、英国に渡っていた。
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英国では06年、ロシアの元情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏(当時43)が亡命先のロンドンのホテルで放射性物質ポロニウムにより毒殺された。英当局は旧ソ連国家保安委員会(KGB)元幹部を容疑者と断定して身柄引き渡しを求めたがロシア側は拒否。双方の外交官の追放合戦に発展した。この事件ではプーチン大統領の関与が疑われた。英国では今回の事件が、ロシアが自国を裏切った元スパイを狙ったものとの見方が強い。
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ジョンソン外相は6日の議会で、ロシアの関与が確認されれば「適切かつ強硬に対応する」と表明。6月にロシアで開幕するサッカーワールドカップに「英国から通常通り参加するのは難しいだろう」と語り、ウィリアム王子や政府高官らの出席を拒否する可能性も示唆した。
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在英ロシア大使館はロシアの関与を否定。声明で「反ロシアキャンペーンの脚本が既に書かれているようだ」と不快感を示した。ロシア外務省のザハロワ報道官は7日、ジョンソン氏の発言について「挑発としか思えない」と
反発した。
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セルゲイ・スクリパリ氏(66)が正体不明の物質にさらされ重体となっている事件で、英警察当局は今のところ何の証拠もつかめていない──。
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しかし、これまでにも英国在住の亡命ロシア人が何人も不審死を遂げていることから、この事件の背後にもロシア政府が存在しているのではとの憶測を呼んでいる。
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英国へと亡命し、謎の死を遂げたロシア人たちを数名挙げる。
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■元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏
ロシア連邦保安局(FSB)のスパイだったアレクサンドル・リトビネンコ氏が放射性物質で毒殺された2006年の事件は、英国に亡命したロシア人に関係
する事件の中でも最も際立っており、英ロ間外交にも深い亀裂をもたらした。
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当該事件をめぐり英捜査当局は、リトビネンコ氏暗殺をロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「おそらく承認した」との結論を下している。またアンドレイ・ルゴボイ、ドミトリ・コフトゥンの両容疑者が放射性物質「ポロニウム」を持った実行犯とも特定した。
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今回のスクリパリ氏の事件を受け、ボリス・ジョンソン英外相は6日、2006年のリトビネンコ氏の死を想起させる」とコメントしている。
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■富豪ベレゾフスキー氏とパタルカツィシビリ氏
リトビネンコ氏と親しかったロシア人富豪ボリス・ベレゾフスキー氏も、2013年にロンドン郊外の高級住宅街アスコットの自宅で不審死を遂げている。
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ベレゾフスキー氏はバスルームで倒れているところを同邸に勤めていたスタッフによって発見された。検視では、首をつって死亡したとされたが、死因審問では不明と記録された。
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2008年にはベレゾフスキー氏のビジネスパートナーだったグルジアの富豪バドリ・パタルカツィシビリ氏(当時52)もロンドン南部で遺体で発見されている。死因は心臓発作とされたが、プーチン氏と敵対していたこと、グルジアでの政治キャリアが物議を醸してきたことなどから殺害されたとの疑いが浮上した。
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■実業家アレクサンデル・ペレピリチニー氏
2012年にはロシア人実業家のアレクサンデル・ペレピリチニー氏(当時44)がロンドンの自宅前で遺体で発見された。当初は心臓発作による自然死だと考えられたが、警察には徹底的な捜査を求める1通の手紙が届いた。
送り主はロシアとの関係が深いヘッジファンド「エルミタージュ・キャピタル」で、その内容はペレピリチニー氏が大きな国際犯罪に関与していたとするものだった。また同氏が事件に関する「重要な証拠書類」を提供したともしていた。
ペレピリチニー氏の死から2年後、同氏の保険会社が指示した検査で、胃の中から有毒植物ゲルセミウムの毒素が検出されたが、死因は現在も確定されていない。2017年には米情報当局が、ペレピリチニー氏は「プーチン氏か彼の側近からの直接の命令によって暗殺された」との見解を表明した。
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