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政府救済得られず!
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負債総額・15億ポンド(1380億円)!
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病院や高速鉄道など英政府のプロジェクトを請け負う建設業者のカリリオンが会社清 算を申請した。資金確保や政府救済を模索した最後の努力は実らなかった。
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カリリオンは月末までの必要資金3億ポンド(約460億円)の支援を政府に求め1月14日に協議したと、メール・オン・サンデーが報じた。
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カリリオン取締役会は15日朝、「直ちに効力を発する強制的清算の措置を取る以外の選択肢がないとの結論に達した」と発表。裁判所の承認を得たことも明らかにした。
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同社は世界で4万3000人、英国で2万人を雇用している。
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建設会社カリリオンを救うための話はあす再開されるとみられる。
政府関連の大きな契約のあるカリリオンだが9億ポンドの負債を抱えている。
政府もカリリオンの状況を注視していると述べている。
知名度の低い大会社と言っていいカリリオン。
数百の学校、病院、刑務所、図書館などの整備を請け負っている。
倒産となった場合、迅速にカリリオンの業務を引き継ぐことができるのか懸念がある。
建設業界の多くの会社もカリリオンの下請け業務に依存している。
カリリオンの債権者は5つの銀行。
明日、銀行側は政府関係者と再び話し合いを行う。
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経営不振に陥っている英建設大手カリリオン1月14日、緊急融資を求め債権団と再び協議した。政府の主要な発注先である同社は15億ポンドの負債を抱えており、債権者らは政府の介入がない限り新たな融資は行わない意向を示唆。破綻回避のための交渉は15日も継続されるもようだ。
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それによると、カリリオンは英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)のほか、バークレイズ、HSBCホールディングス、ロイズ・バンキング・グループ、スペイン金融最大手のバンコ・サンタンデールから9億ポンドの融資を受けている。
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これらの債権団が求める政府の介入の詳細は明らかにされていない。労働組合会議(TUC)は「全国の必要不可欠な公的サービスや大型インフラプロジェクトとともに、数万人の職が危機にさらされている」として、やはり政府の介入を要求。
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保守党のルイス幹事長はこの日出演したテレビ番組で、状況を引き続き注視していくとした上で、全ての計画と不測の事態に備えた対策が確実に実施されるようにするとコメントした。ただ、政府としてカリリオンを救済するかについては明言を避けている。
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これに先立つ12日、同社は政府と債務問題を協議し、公的機関の年金保護基金(PPF)なども参加した。同社の年金は5億8,700万ポンドの赤字に陥っており、
運輸関係労働組合(RMT)は政府に雇用や年金の保証を求めていた。
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またカリリオンは高速鉄道「ハイスピード2(HS2)」の一部区間を受注しており、2019年の着工と2016年の完工を見込んでいる。このほか、全国の約900カ所の学校の施設運営や国民医療制度(NHS)向けサービスなども請け負っており、破綻すれば各方面に多大な影響が及ぶ。
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このため先には、リディントン国務相やクラーク民間企業・エネルギー・産業戦略相をはじめ、運輸、司法、文化、保健、教育、地域の各省の代表者らが急きょ会合を開き、同社が破綻した場合の対応策を協議していた。
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カリリオンは建設プロジェクトの完成の遅れなどにより業績が悪化。同社の株価は過去1年で90%以上落ち込んでいる。昨年には何度も業績見通しを下方修正し、債権団に支援を求めた。ただ、債権団は同社の事業再生案が不十分だとして拒否している。
7月にはリチャード・ホーソン前最高経営責任者(CEO)が辞任しており、次期CEOに指名された同業ウェイツ(Wates)・グループのアンドリュー・デービスCEOは4月に着任する予定。
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