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   2018.01.12.
   人民解放軍トップ:また汚職容疑で失脚!
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上官に賄賂を渡すことで出世!
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房峰輝上将・軍事検察に送検された!
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 習近平国家主席は、2012年末に就任以降、特に反腐敗運動に注力し、“大トラもハエも一緒に叩け”の大号令の下、中央省庁や地方の幹部のみならず、軍のトップまでも摘発している。特に軍関係においては、出世のための官職売り・買いがはびこり、軍の高官は武器輸出などの方法で、贈賄のために横領している。最近、かつて人民解放軍(PLA)の大閲兵の総指揮も執ったことのあるPLA上将が、規律違反(汚職)容疑で拘束され、軍事検察に送られたことが判明した。
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 1月9日付、ニューヨーク・タイムズで「PLA上将、汚職容疑で失脚した司令官グループの仲間入り」と出た。
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 2009年の中国建国60周年式典でのPLA大閲兵の陣頭指揮を執り、また、これまでも習国家主席の反腐敗運動に揺るぎない支持を表明していたPLA上将が、収賄容疑で拘束されて取り調べを受けていることが判明した。
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 中国共産党中央軍事委員会委員でもある房峰輝上将(66歳)は、最近5ヵ月ほど表舞台から姿を消していたが、中国国営メディア『新華社通信』は1月9日、同上将が軍事検察に送検されたことを明らかにした。
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 中国メディアによると、同上将はかねてより、上官に賄賂を渡すことで出世してきたとし、現職にあっては、逆に部下から贈賄を受けていたという。習国家主席は、軍の指揮が乱れるとして、このような官職売り・買いを断じて許さないと警告してきた。
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 房上将とほぼ同じ時期に拘束された張陽上将(66歳)は、公判で裁かれる前の2017年11月、首吊り自殺している。
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 9日付、デイリィ・メール・オンラインは、「かつての中国軍トップだった房上将に収賄容疑」と掲載。
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 かつて、PLA総参謀長であった房上将が、収賄容疑で軍事検察に送検されていることが1月9日に判明した。
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  房上将は2017年8月、米統合参謀本部議長のジョセフ・ダンフォード大将との会談後間もなく表舞台から姿を消したため、規律違反(汚職)容疑で取り調べを受けているのではないかとの噂が立っていた。
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  2012年末に習国家主席が就任以降、これまでに軍トップ3人(党中央軍事委員会幹部だった郭伯雄、徐才厚、張陽上将)が規律違反で失脚している。うち1人(徐)は公判前に病死、1人(張)は取り調べ中に自殺している。
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  9日付、フランス24オンラインニュースは、「前PLA総参謀長が規律違反で取り調べ」と掲載。
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 2012年にPLA総参謀長に就任していた房上将は2017年8月下旬、インドとの国境付近で中印両軍が対峙していた最中、また、北朝鮮問題について米軍トップと会談して間もなく、表舞台から姿を消していた。
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  2017年10月の中国共産党大会において、房上将及び張上将の名前が出席者リストに入っていなかったため、汚職容疑で取り調べられているとの噂が立っていた。
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  なお、習国家主席は2012年末以降、反腐敗運動に注力し、これまで中央省庁・地方併せて150万人余りの役人を摘発している。しかし、多くの専門家は、習国家主席の権力掌握のための政治的闘争の意味合いが強いとみている。
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