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7月6日に両親が3千万円弁済!
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横領額は3千万超!
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税金として徴収した現金を着服したとして業務上横領の罪に問われた滋賀県の元甲良町職員の男(30)の初公判が7月11日、大津地裁彦根支部(田野井蔵人裁判官)であった。男は「(間違いは)ありません」と起訴内容を認めた。
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検察側は冒頭陳述で、着服の発覚を防ぐため、電算システムなどで収納を偽装する工作をしていたと指摘。横領した現金は、約700万円の高級腕時計「フランク・ミュラー」の購入に充てたとした。
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起訴状によると、男は町税務課職員として税金の徴収を担当していた2015年5 月25日、住民税などとして預かった44万1900円を着服したとしている。
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男はこのほかに税金164万5千円を横領した罪でも起訴されている。横領の総額は3千万円超とみられ、既に両親が弁済している。弁護人によると、男は一連の横領について事実関係を認めているという。
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滋賀県甲良町の元税務課職員が町税を着服していた問題で、同町は6日、元職員の両親から3千万円の被害弁償の申し出があり、受け取り手続きを進めていることを明らかにした。遅延損害金と被害調査にかかった経費を含む被害総額は3千万円を上回る見込みで、同町は今後、不足分を請求するとしている。
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同町によると、6月6日に元職員の代理人弁護士を通じ「両親が被害弁償をする。3千万円を支払う」との申し出があり、今月4日、同町の代理人弁護士事務所の口座に入金された。着服によって発生した損害遅延金を計算した上で、同町の口座に入金手続きを行う予定という。
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同町は被害総額や着服額については調査中とし「10日をめどに調査を終え、元職員を刑事告訴する。弁償によって和解するわけではない」としている。
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事件の原因は、滋賀県甲良町の元税務課職員(29)=2016年3月に懲戒免職=が町税を着服していた問題で、同町は2016年11月29日、約246万円を着服したとして業務上横領の疑いで元職員を同日、彦根署に刑事告訴した、と発表した。
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告訴状は同日付で同署に受理された。町の調査によると元職員は2011年から同課で収納業務を担当し、住民税や固定資産税などを窓口に納めに来た町民から受け取った現金を、金融機関に預けずに着服していた。町の調査によると被害総額は3千万円を上回る見通しで、元職員の両親が7月に3千万円の弁済金を町に支払っている。
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今回は領収書などの確実な証拠がそろった15年度中の3件分について告訴したという。町は「町独自で調査も進めながら、警察と連携を取っていく」としている。
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ところが、被害額を把握するために作成していた町税に関するデータ約2千件分を、調査担当の同課職員が消去していたことが2017年3月21日開かれた町議会総務民生常任委員会で明らかになった。
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この職員は、調査対象のデータ約6千件分をエクセル(表計算ソフト)形式に変換して着服の可能性があるかを分類していた。約2千件分を終えたが、3日、作業済みのファイルが同課のパソコンから消去され、復元できない状態になっているのが課内の別の職員の指摘でわかった。調べたところ調査担当の職員が先月27日に消したと分かった
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同委で説明した税務課の中川初美参事は「分類前の元データは残っているのでまた一から作業に取り組む。過失か故意かは今は何とも言えない」と話した。
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町は昨年11月、約246万円分を着服したとして業務上横領の疑いで元職員を彦根署に刑事告訴し受理された。町によると着服の被害総額は3千万円超の見通し。
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