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対北朝鮮で軍事力行使の用意も・米国連大使!
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トランプ米大統領は7月6日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を今週発射した北朝鮮に対し「かなり重大な措置」を検討していると明らかにした。ICBM発射成功によって北朝鮮は米本土を攻撃できる態勢に一歩近づいた。
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トランプ大統領はワルシャワでの記者会見で、「われわれはかなり重大な措置を幾つか考えている」とした上で、「その措置を実際に取るということではない」と付け加えた。「踏み越えてはならない線を引くことはしない」とも述べた。
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北朝鮮の「行動はひどい。極めて危険なやり方だ。何らかの措置を講じなければならない」と言明した。ポーランドのドゥダ大統領と共同で記者会見した。
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検討している措置の詳細は述べず、軍事力の行使を考えているかとの問いには直接の回答を避けた。記者会見では先に、「北朝鮮に対し、同国の極めて悪質な行動には相応の結果が伴うことを公に示すよう」全ての国に働き掛けていると語った。
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ヘイリー米国連大使は7月5日、国連安全保障理事会の緊急会合で、北朝鮮による核ミサイル開発計画の阻止に「やむを得なければ」軍事力を行使する用意があると警告した。
ただ、国際社会が外交圧力をかけることの方が望ましいとも述べた。
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大使は北朝鮮による弾道ミサイル発射で「外交的解決の余地が急速になくなってきている」と指摘し、米国は自国と同盟国を守る用意があると強調。「われわれの能力の1つが少なからぬ軍事力であり、そうせざるを得なければ、行使する。ただ、そうした方向に進む必要がないことが好ましい」と述べ、北朝鮮の友好国である中国に対して一段の影響力行使を求めた。
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北朝鮮は4日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表。一部の専門家は米アラスカ州やハワイ州、恐らくは米太平洋岸北西部を射程に収める可能性もあるとみている。
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ヘイリー大使はまた、北朝鮮に対する新たな制裁を米国が今後数日中に国連に提案するとし、ロシアと中国が制裁を支持しなければ「われわれはわれわれの道を行く」とけん制した。国連決議に違反して北朝鮮と交易関係を持つ国々との取引を止める用意があるとも警告した。
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さらに、「国連決議を実施する責任の多くは中国にかかっている。われわれは中国と協力し、平和を信じるすべての国と協力する。しかし、現在のような暗黒の日をもたらした過去の不適切なアプローチは繰り返さない」と述べた。
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中国の劉結一国連大使は安保理で、ミサイル発射は国連決議の「目に余る違反」で「受け入れられない」と批判した半面、関係国すべてに自制や挑発的行動の回避、無条件の対話、緊張緩和に向けた一致した行動などを呼び掛けた。
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北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、5日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で、ヘイリー米国連大使は北朝鮮と商業取引を続ける国に対し、米国が通商関係を見直す可能性があると表明した。北朝鮮締め付けの対応が不十分とトランプ米政権が見なす、中国などの国への警告となった。
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ヘイリー大使は、「国連決議に反して、北朝鮮との貿易を認めるばかりか、奨励している国さえある。こうした国は米国との貿易協定継続も望んでいる。しかし、それは実現しないだろう」と述べた。
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同大使は北朝鮮の行動に「見合う」措置を含む決議案を数日中に提出すると表明。具体的な内容は示さなかったが、国際社会が団結すれば外貨取引停止や石油供給の制限などが可能だと説明した。またトランプ政権は「他の国が加わらなければ、単独で行動する」意向だとした。
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