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   カタール:トランプ米大統領・「テロ資金援助」断交を支持!
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イラン・カタールに食料を空輸!
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 トランプ米大統領は6月11日までに、サウジアラビアを含む6カ国の湾岸諸国などが断交に踏み切ったカタールに対しテロ活動に対する資金援助の停止を求める考えを示した。断交への明確な支持の表明となっている。
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 米ホワイトハウスで9日述べた。「カタールは歴史的に高度のレベルによるテロ活動への資金提供者だった」と主張。ティラーソン米国務長官や軍幹部らと共にカタールに対し資金援助を中止することを呼び掛ける時機だと判断したと述べた。また、サウジアラビアを先月訪問した際、同国らがカタールとの断交に踏み切る決断を下すことを助けたとも明かした。
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一方、ティラーソン長官はトランプ大統領の今回の発言直前に、断交に触れ人道問題や経済、軍事面で損失を招くとして湾岸諸国にカタールとの緊張緩和を求める考えを記者団に示した。断交に伴う貿易封鎖は過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦を進める米軍の地域的な行動を阻害するとも指摘した。
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 米国防総省当局者によると、断交を受けISIS掃討作戦が即座に停滞するような事態にはなっていない。ただ、長期の作戦立案に影響は与えているという。カタールには米軍兵士1万1000人が配備され、アルウデイド空軍基地はISIS掃討戦での主要な軍事拠点になっている。
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 この中でカタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ外相は10日、モスクワを訪れ、ロシアのラブロフ外相と会談。ロシアの国営メディアによると、ムハンマド外相は、訪ロの主要目的は断交に至った経緯などをロシア側に説明することだと指摘。ラブロフ外相は、事態打開のためには対話が何より必要との見方を示した。
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 サウジアラビアなど近隣諸国に国交を断絶され孤立状態に陥っているカタールに向け、イランが野菜などの食料を満載した貨物機5機を送り込んだことが12日までに分かった。
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 イランのタスニム通信によると、同国は今後、果物や豆類100トンを毎日カタールへ空輸する方針だという。イラン航空の報道担当者は11日、仏AFP通信に「1機につき約90トンの野菜を積んだ5機がカタールに到着している。きょう中にもう1機が向かう」「需要がある限り輸送を続ける」と述べた。
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 同通信はまた、イラン軍の艦隊がオマーンからインド洋やアデン湾の公海へ向かう準備を進めていると報じた。国際的な海賊行為に対処するのが目的とされ、カタールとアラブ諸国の断交との関係は明記されていない。
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 カタールと断交したアラブ諸国のうちサウジとバーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)は、それぞれ国内のカタール人に14日以内の退去を命じている。しかしカタールは11日、断交した国の市民で同国に滞在している1万1000人について、現行の国内法や国際協定、入国ビザに基づき滞在を続けることができるとの声明を出した。
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