無料カウンター    2017.06.12.
   ハワイの大潮:浸食も早く・南極の巨大棚氷に亀裂!
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海面上昇は予想より早いか!
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 ハワイ・カラカウア通りが冠水する日がくるのも近い。5月25日、アラワイ運河が今にも溢れそうなほど水面が上がり、潮の満ち引きで、海の高さは一定ではないが、1日2回朝夕に、ゆるやかに高くなったり低くなったり規則的に変わっている。もっとも満ち引きが大きくなるときを「大潮」と呼び、それに気象的要因である風や気圧によってうねりが発生して海面は上下する。その高くなったときに高潮が発生している。
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 5月27、28日に大潮と高潮が一緒になってハワイ諸島の沿岸を襲った。すでにアラワイ運河の水面がかなり高くなっています。5月はおよそ2.5フィート(75cm)の海水面が上がることが予測され、6月23日、7月21日の大潮高潮はさらに記録を更新しそうで注意が必要だ。
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 空港近くのマプナプナ地区ではこの数年、潮が高くなると必ず冠水する地域が出てきており、タイヤが隠れるほどに冠水した道路を車がゆっくり行き来している。毎月の冠水に仕事が半減して、泣く泣く仕事場を移転するビジネスもでてきた。
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 この数年、オアフ島の海岸の浸食に驚く人たちが少なくない。ノースショアの海岸沿いに家を持つ人たちは、少しずつ侵食されて狭くなっていく敷地に恐怖を感じている人もいる。カイルアの海岸線の椰子の木が侵食によって、その数を減らしており、海岸線が明らかに内陸に向かっている。
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 しばらくワイキキビーチに行かないと、そのビーチラインの変化の早さに驚く。ヒルトン前のビーチをゆっくりダイヤモンドヘッドに向かって歩いていけたのに、今では激しい浸食のせいでシェラトンホテル前の歩道が危険で通れなくなっている。
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 近年の地球の温暖化の影響で、世界の各地で海面が高くなっています。オセアニアにある太平洋の小島ツバルでは、海面上昇によって国家の存続が危ぶまれている。島全体が水没の危機に面し、フロリダ州マイアミの海面上昇も深刻化している。人口の4分の3が沿岸に住んでいるフロリダ州だけでなく、ハワイもこれから真剣に海面上昇を考える時がきたのかもしれない。
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 ワイキキのビーチ沿いのホテルロビーに海水が流れ込み、カラカウア通りが海水で冠水する日が近い将来やってくるかもしれません。
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 4月28日には、観測史上初めての大規模な高潮が発生し、ワイキキビーチや、ダイヤモンドヘッドに近いカイマナビーチは水浸しとなり、訪れた観光客も驚いている。
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 大きな原因は大潮と呼ばれる現象で、極端な潮の干満を引き起こす。アメリカ海洋大気庁によると、潮の満ち引きは月の引力が引き起こすが、太陽と月と地球が一直線上に並ぶと、月の引力に太陽の引力が加わり、より強力に海水を引き上げる。月に表面を見せている地球上の地点は極端な高潮に見舞われるが、太陽や月と一直線上となった地球の、90度となる側面の地帯は潮が引き、いつにない干潮を迎える。さらに温暖化による海面の上昇も加わっていることから、海洋学者は、近い将来ビーチに近い建物は高い所への移転が必要となる可能性も示している。
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 巨大な氷山が南極から分離し漂流し始める可能性があることが、研究者らの調査で明らかになった。氷山の大きさは過去に観測されたもので十指に入るという。南極半島の東側にある「ラーセンC棚氷」にできた割れ目が先月、急激に拡大し、接触部は20kmまで減少したという。分離すれば5000㎡kmの氷が漂流し始めることになる。ラーセンCは、南極の主要な棚氷で最も北に位置する。
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 ラーセンCは厚さ約350mで、西南極の先端に位置し、氷河の終着点になっている。
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 1995年にはラーセンA棚氷が崩壊、2002年にはラーセンB棚氷が突然崩れており、研究者らの懸念を呼んでいた。英国に本拠を置く研究グループ「MIDAS」は昨年、ラーセンC棚氷の亀裂が急速に広がっていると報告していた。
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 5月には、亀裂の拡大ペースが急激なものとなり、数週間で割れ目が18km伸びた。スウォンジー大学のエイドリアン・ラックマン教授は、分離しかけている氷は5000㎡kmあり、大きさは過去に観測されたものの10位以内に入ると指摘した。研究者らは、棚氷の分離は気候変動に関連した現象ではなく、地理学的なものだとしている。亀裂は数十年にわたって存在しており、最終的な分離に近づいた状態にあるのだという。
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 地球温暖化が棚氷の分離を加速させていると考えられてはいるが、直接的な根拠は示されていない。しかし、研究者らは分離が棚氷全体に与える影響を懸念している。ラーセンBが2002年に崩れた直前には、同様の亀裂が起きていた。
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 ラックマン教授は、「今後何カ月か、何年かにわたって(棚氷の)分離が続くだろう。 最終的には崩壊するかもしれない。しかし、予測は非常は難しく、すぐに崩壊するといったことは起きないにしろ、安定性が低下すると、我々のモデルは示している」
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 分離でできた氷山が海に浮かぶことが海面上昇につながるわけではない。しかし、棚氷がさらに崩壊すれば、背後にある氷河が海に流れ込む速度が増す。これは海に浮かばないため、海面の高さに影響をもたらす。ラーセンC棚氷が現在せき止めている氷のすべてが海に入れば、海面は10cm上昇すると推計されている。
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 すべてはまだ先の話だ。現在はっきりしているのは、南極大陸の氷の海岸線が変化するだろうということだ。「この地域が海面に与える影響でさえ、近いうちに起きると思っている人はいない。単に土地形状を変える地理学的な現象だ」
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