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銅を違法採掘か!
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アフリカ南部のザンビア共和国で銅を違法に採掘した疑いで、ザンビアの中国大使館は6月4日、銅鉱を不法購入した疑いでザンビア移民局が先日カッパーベルト州の中国人31人を強制拘束したと発表した。中国人31人が現地警察に拘束されたことが6月6日までに分かった。中国外務省は証拠不十分などを理由に、外交ルートで釈放を求めている。
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ロイター通信が現地からの報道として伝えた話によると、中国人が拘束されたのは3日。ザンビアの移民局は「法律違反があった」として、近く31人を強制退去させる見通しという。
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中国外務省の林松添・アフリカ局長は在中国のザンビア大使館側に対し「法に基づく取り締まりは支持する」と伝えた上で、「証拠が不十分であり、きちんと確認しないまま拘束している。妊婦1人とマラリア患者2人も含まれており、できるだけ早く罪のない人を解放してほしい」と求めた。
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中国企業は近年、豊富な鉱物資源を求めてアフリカに進出。中国企業はザンビアに計10億ドル(約1千億円)以上投資しているが、労働者の虐待や賃金未払いが問題になっており、現地ではトラブルも起きている。
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現地の華字メディア・非州華僑週報は、拘束された31人は中国資本の民営企業7社の従業員だったと報道。地元英字紙ルサカ・タイムズは、青少年を使って銅鉱から銅鉱石を盗もうとした疑いが掛けられていると伝えている。
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中国外交部は4日、林松添アフリカ局長がザンビア大使代理と緊急面会を行ったことを明らかにした。林局長は「鉱石の盗掘など違法行為に対する取り締まりは理解、支持する。ただ、今回はザンビア側から確固たる証拠や、取り締まりに関する文書が提示されないまま無差別に中国人を捕まえた。その中には妊婦1人とマラリア患者2人が含まれている。われわれはこのような行動に断固として反対する」と抗議の意思を示している。
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華報道官は「このほどザンビア・カッパーベルト州警察当局が銅鉱石尾鉱の不法購入容疑で、銅製錬業に従事する中国系企業従業員31人を無差別に逮捕、勾留した。中国外交部はこの件を非常に重視し、すでに4日在中国ザンビア大使館に厳正な申し入れを行い、法に基づく適切な処理と無実の者の速やかな釈放、被勾留者への人道的待遇を求めた。在ザンビア中国大使館は直ちにザンビア側当局に申し入れを行い、すでに作業チームを現地に派遣。被勾留者に領事的保護を提供し、ザンビア側に勾留環境の改善を促した」と説明。
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