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がん転移の3~7日・遺伝子が肝臓で!
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がん細胞が24時間周期の体のリズムを乱し、肝臓に負担を与えていることが関西文化学術研究都市の国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)の研究で分かった。がん患者に多い肝臓の肥大や不眠は体内時計の故障が原因の可能性がある。新たな治療法の開発や患者の生活の質向上につながる成果で、米国科学誌オンコターゲットに4月6日、掲載された。
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研究グループは、ATR・佐藤匠徳特別研究所の河岡慎平主任研究員、北條広朗研究員ら。マウスに悪性の乳がん細胞を移植し、体内各所の細胞の遺伝子約2万個について働きの変化を網羅的に調べた。
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がん転移が広がる前の3日から1週間後には、体内で24時間の規則的な周期を作る主要な「時計遺伝子」のNr1d1遺伝子が肝臓で働き(発現)が抑えられており、このため他の遺伝子の働くリズムも乱れ、リズムが失われたり、働きが昼夜逆転したりした遺伝子もあった。
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リズムが乱れたのは、細胞を傷つける酸化ストレスの抑制や、細胞分裂に関わる遺伝子で、実際にマウスの肝臓で酸化ストレス増大や肥大が認められた。
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河岡さんは「がん細胞は正常な臓器に悪影響を与えるが、その仕組みの一端が分かった。悪影響を抑えることができれば、生活の質を落とさずに患者が延命できる」と話している。
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