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大抵の宗教法人は尊大!
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告発の原因は「自称・ルルドの水!
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神慈秀明会側が告訴に及んだ原因は、信楽の土地を取得する以前から、京都の本部で売っていた「奇跡の水」が信楽本殿を建設する収入源であったことは間違いない。この信楽の土地を取得するにしても、今は引退した議員へ数千万という金を献金したり、土地買収では当時の助役が逮捕されたりと、何かときな臭い土地買収であった。
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05年2月ころから信楽の土地は神慈秀明会へ売却され始め、83年に清水建設が神殿の建設を始め、97年にはMIHO美術館を開館する。これらの事業費は500億憶円とも言われる。この資金は、信楽の水を浄水し専用容器も販売し捻出した。この当時、二束三文の商品をダイヤとか宝石とか高額の寄付金など「おかげ話」で本部にはザクザクと金が入ってきた。
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これら浄財に寄与したのが昭和52年4月25日発行の神慈秀明会機関紙「楽苑」が奇跡の水を特集した。260頁もの奇跡の水の効用と信者から寄せられた「奇跡の水・おかげ話」の効果が延々と書かれている。この奇跡の内容は第三者が確認したものではな
く、自身が特別の効果があったと自己申告している。えっ、こんなものが、まさか、と 言う様なものまで掲載されており、コルベ神父が九州長崎に6年間滞在しキリスト教布教をしたとき「日本版・ルルドの泉」を作っていたと言われ、効能は別としても今でも存在する。
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奇跡の水特集号でも、会主、会長、幹部数名がフランス南西部、スペインとの国境であるピレネー山脈のフランス側の山麓にあるカトリックの聖地ルルド(66の奇蹟)の「ルルドの泉視察」に出かけている。秀明会のみたらしで「奇跡が起こった」と言いだしたのは、秀明会一行がルルドの泉視察旅行から帰ってきてからのことである。これ以降、数々の自称奇蹟が起こり、ルルドの泉の奇蹟は66で止まっているのに、秀明会の奇蹟は500以上も起きている。
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信者に配布した「聖水感謝・お導き」というビラには
“なんと素晴らしい「奇跡の水」(聖水)ではありませんか。世界最高の「奇跡の水」を未信者にドンドン知らせてあげましょう。そしてご案内し、お導きしましょう!!
聖水(奇蹟の水)感謝はお導きであることを、しっかり心に刻んで盟主様に御恩返しを致しましょう。”
宗教ビジネスは、初期の段階はどの宗教法人でも「奇跡をうたっている」ので、信心があれば「奇跡の演出にわだかまりを感じない」のが多いのだろう。日本の宗教人口は2億人もいるというから、どれだけの人が「奇跡を信じて」二股、三股をかけているのだろう。こう見てみると、信心はオカルトを公認するという事なのかもしれない。
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この聖水の入れ物を、神慈秀明会の系列会社が販売していた時期があった。今も販売しているのか確認していないが、当時は3000円ほどではなかったかと記憶している。
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本殿も作り、美術館も作り、いまでは自然農法で環境に主眼を置くようになった。方向転換して10年ほどたち神慈秀明会も落ち着いてきたところへ、産業廃棄物中間処理場で大量の建設汚泥や汚染土壌を関東より運び込んで処理している大津の山崎砂利商店が、秀明会の隣接で砕石を採掘していた㈱明和建設の採石場を取得した。
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採石場につきものは、修景工事に大量の土砂が必要になる。建設汚泥系を再生土として修景に使う事は可能だ。ただセメントやベントナイトが混じっているため、アルカリ成分の調整は必要だろうが最終的には再利用は可能だろう。ただ修景に使うとき、どのような環境影響が出るかは予測できない。推察すると、神慈秀明会側としては、それが心配なのだろう。
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心配をするなら、出て行ってもらえばよい。いま一つが点がいかないのは、入口が閉鎖されている山崎砂利商店の敷地に廃棄物が違法に捨ててある、誰が捨てたか容疑者不詳
として警察に告発したが、滋賀県には不法投棄で指導を要請したのだろうか。山崎砂利商店の弁護士は「投棄の事実はなく、環境を悪化させてもいない」と言う返答はまともだ。警察としてもこの程度で事件にするのなら、信楽の山中の違法投棄物が同様の趣旨で告発を受けたなら、受理しなくてはならなくなる。
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両者とも、万事この世は金次第の感覚の持ち主なのだから、神慈秀明会はどうすれば解決できるか知っているはずだし、山崎砂利商店も同様だろう。年内には解決しているのではないだろうか。
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豊和商事 謄本
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