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燃料建屋損傷も周辺影響なし・関電!
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倒壊・風も要因の一つ!
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クレーン撤去開始・25日完了と関電!
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1月20日午後9時50分ごろ、関西電力高浜原発(福井県高浜町)構内で安全対策工事に使う大型クレーンが倒れ、2号機の中央制御室などがある原子炉補助建屋と、使用済み核燃料を保管する燃料取り扱い建屋にもたれ掛かった。関電によると、両建屋で屋上のへり部分の鉄骨がそれぞれ1カ所破損したが、敷地内や周辺の放射線量に異常はなく、けが人はいない。20日午後9時50分頃、大型クレーンが倒れて2号機の原子炉建屋に隣接する建物2棟にもたれかかり、屋根の一部が変形したと発表した。
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関電が燃料建屋を内部から確認したところ、天井からの落下物はなく、保管中の2号機の核燃料259本への影響はないという。
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当時は暴風警報が出ており、地上81mの地点で秒速約14mの風が吹いていた。クレーンによる作業はしていなかった。関電は風の影響で倒れた可能性を含め、原因を調べる。
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関西電力高浜原発(福井県高浜町)の高島昌和運営統括長は21日、同原発内で記者会見し、大型クレーン1台が倒れ、高浜2号機の核燃料を保管する燃料取り扱い建屋などが破損したことについて、「風も要因の一つと考えている」と述べた。
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福井県では当時暴風警報が出ていた。高島氏は「クレーンが風で倒壊する恐れがあることは検討していたが、一部検討が至らなかったところがあったかもしれない」と語った。
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高浜1、2号機では原子炉格納容器の上部にドーム状の「屋根」を付けるために大型クレーン4台を昨年10月から順次設置。クレーン倒壊時は4台それぞれ先端からワイヤを伸ばし、地面に置いた約5トンの重りにつないで安定させていた。
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関電は、約5トンの重りであれば瞬間風速毎秒42mまで耐えられると想定。20日夜は「暴風警報が出ているということで20m程度の風を考えていた」(高島氏)という。構内の2カ所で実際に計測された風速は瞬間で毎秒約14mと同15mだった。
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2号機は1975年に運転開始。原則40年に定めた運転期間を例外的に最長20年間延ばせる新制度の導入後、昨年6月、同原発1号機とともに初めて運転延長が認められた。クレーンは1、2号機の運転延長に向けた補強工事に使用され、アームの長さが約110m。当時、作業は行われていなかった。
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関西電力は22日、高浜原発(福井県高浜町)で倒れた大型クレーンの撤去作業を始めたと発表した。当初、順調に進めば23日夕に完了するとしていたが、より安全に撤去するため工法を再検討した結果、完了時期は25日夕となった。
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撤去作業は関電と協力会社の計23人態勢で実施。倒れたクレーンをガスバーナーで九つに切断し、別のクレーンでつり下ろす。関電は「安全最優先で慎重に作業を行う」としている。
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高浜1、2号機は昨年6月、40年を超えて運転できる原子力規制委員会の審査に合格。安全対策工事のため、大型クレーン4台が使われ、うち1台が20日夜、中央制御室などがある原子炉補助建屋と燃料取り扱い建屋にもたれ掛かった。当時は暴風警報が出ており、関電は転倒防止のため約5トンの重りを付けていた。
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関電によると、順調に進めば25日夕に完了する見込み。クレーンのアームは長さ約110m。撤去作業は、アームを5分割し、別のクレーン2台で建屋などからつり下ろす方法で行う。
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