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予報では都心でも2cmと!
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気象庁は、24日は、低気圧が関東の南海上を東へ進み、寒気が流れ込むため、広い範囲で雪や雨が降るでしょうと、雪への注意を出している。
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この寒気、中国では11月に入り寒さが「さみだれ的」に起きており、中国中央気象台は11月22日午前6時に、寒波オレンジ警報を発令した。寒波の影響を受けて、22日から24日にかけて、中国の華北南部やそれ以南の多くの地域が、広範囲にわたって吹きつける強い北風によって気温が低下し、平均気温が6~10度下がる見込みだという。
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冷たい空気の影響で、11月15日朝、中国最北端の黒竜江省大興安嶺地区漠河県では、ー32.3度と立冬後の最低気温を観測した。その酷寒の低温を示すため、1枚の濡れタオルを鉄の柱に張り付けたところ、タオルは一瞬で粘り付き、表面は厚い氷で覆われるほどだった。
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この大陸の高気圧が北日本に張り出し24日には、11月としては54年ぶりに東京都心で降雪となるおそれがあるとして備えを呼びかけた。雪に弱い首都圏では交通機関の混乱も予想され、各交通事業者は除雪用車両の準備や対策要員の配置など対策に追われた。
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JR東日本は乗降時の混乱などを防ぐため、始発から各駅の係員を増やすことを決めた。線路や架線などの巡回も増やし、設備点検を強化する。線路のポイントなどには電気融雪器が設置されており、地上設備の凍結に対応可能。架線の凍結を防ぐため、臨時電車を走行させることもあるという。
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東京メトロは地上区間のある計5路線で、始発前に臨時列車を走行させる予定。線路上に積もった雪をはじき飛ばすためで、雪が残れば増配置された作業員が人力で除去する。他の民間鉄道会社も当直を増やすなどしており、東急電鉄は「状況に応じた対策をとる。雪が激しければ速度を落とさなければならないため、全列車を各駅停車にする可能性もある」と話す。
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首都高速でも融雪剤や凍結防止剤などを散布できる専用作業車が待機している。落下物などを早期発見するために巡回パトロールを常時行っており、高速会社は「今回の雪にも即座に対応する」と話す。一般道でも、国土交通省東京国道事務所などが要請を受け次第、融雪などのために出動する態勢をとっている。
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24日も真冬並みの寒さが続き、関東地方では雪が降る見込みで、同日夕までに平野部で最大5cmの積雪が予想されている。11月に東京都心で降雪が観測されれば1962年以来54年ぶり、積雪なら記録が残る1875年以来、初めてとなる。
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