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目には付かないが隠れた利権・JA協同病院!
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JR橋本駅北口
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相模原市橋本、この地名を聞いてすぐわかる人は設計事務所の関係者か、ゼネコン関 係の人或いはデベロッパーの人だろう。相模原市の中部に位置し、市の都市核に認定さ
れた地区で、JR横浜線橋本駅周辺は政令により都市再生特別地区に指定され、駅北口付近は超高層マンションが立ち並び、現在も建設ラッシュが続くのであるが、駅南は県立相原高校がデンと座り、静かな佇まいであるが、リニア新幹線の橋本駅が決定し、南口一帯も再開発の区域として一躍脚光を浴びてきた。
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JR橋本駅南口 相原高校
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県立相原高校はリニア新幹線橋本駅と駅前再整備に伴い、移転準備に入った。移転先 は、緑区橋本台4丁目の旧職業能力開発総合大学校相模原校跡地(職業大は平成25年3月小平キャンパスへ移転)で、現在、県立相原高校移転先にある旧校舎及び寮の取り壊しが始まっており、県は2016年度当初予算に関連事業費約8億5千万円を計上し、解体工事完了後に新校舎を建築する予定であり、19年度に移転・開校する予定である。
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職業大跡地空撮
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橋本駅南口に立地する県立相原高校の敷地は約10ha。相原高校や相模原協同病院 が移転する旧職業大跡地は橋本駅南口から西に約2kmに位置し、跡地は約25haありそのうち、県立相原高校は東側約12haの土地を取得し、新しい校舎やグラウンド、農場などを整備する。16年度予算には、既存施設の除却事業のほか、校舎や農場などの設計費が盛り込まれている。
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職業大跡地の西側10haは、相模原協同病院が取得した。
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県発表の計画図
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これらの移転に伴い、津久井広域道路から約230mのアクセス道路を整備する計画。相模原市は直行のバス便の運行なども検討しており、「橋本駅から概ね10~15分で通えるようにしたい」としている。
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JA神奈川厚生連の「相模原協同病院建設予定地を購入した土地(旧職業大)には、旧校舎や寮などが残っており、この校舎などを解体するための仮設足場等が先週から運ばれ、今週は請負業者のスーパーゼネコン・鹿島建設株式会社が現場事務所を開き、解体整備工事が開始する。
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鹿島建設㈱現場事務所
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リニアに絡む神奈川県、相模原市、天下り外郭団体などの利権は、しばらく置くとしてもやはり病院建設等の民間工事は仕事が仕込みやすく、スーパーゼネコンの鹿島建設株式会社にとっては継続的な稼ぎ先となっている。病院は17年~20年前後で改築を繰り返し、メンテナンスと全国厚生連(JA全厚連)、傘下の神奈川県厚生連の竹内理事長とのパイプが太ければ、継続的に受注できる相手だからだ。仕込みの鹿島建設㈱にとっては格好の得意先なのである。
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今、注目を浴びているJA神奈川厚生連が施主となって整備を進めているのが「相模原協同病院の移築」である。本紙は、この移転計画に対し設計事務所の選定入札時点より、JA神奈川厚生連、相模原協同病院の選考委員会や厚生連理事長、建設準備室室長に対し受注業者ありきの「出来レース入札であり、設計落札者は○○設計だ」と名指し、それを仕組んだのは○○設計と鹿島建設㈱が神奈川県厚生農業協同組合連合会(JA神奈川厚生連)代表理事理事長
竹内 仁 氏と新相模原協同病院建設準備室 小俣室長が組んだからだとした指摘文書を送付した。
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現・相模原協同病院
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この指摘は的を射たところとなり、仕込みをかけていた設計事務所は間もなく脱落し 、発注直前になって他の設計会社が受注した。脱落した設計事務所とタッグを組んでいた鹿島建設㈱は残り、形式的な入札を経て仕込み通りに施工は「鹿島建設㈱横浜支店」であり、解体整備工事は間もなく始まる。
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つづく
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