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追加認められ国内採算向上!
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11月の第2四半期決算開示を前に、ゼネコン各社が業績予想の上方修正に動きそうだ。11日には先陣を切るように鹿島と大林組が上方修正した。ともに国内建設工事の採算性が大幅に向上したことが要因。第2四半期ベースでは鹿島、大林組ともに利益が過去最高額に達する見通しだ。
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大手ゼネコン(総合建設会社)4社の2016年4~6月期連結決算が9日、出そろった。最終的なもうけを示す純利益は大林組と清水建設が4~6月期として過去最高となり、鹿島も前年同期に比べほぼ倍増した。
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下期から新国立競技場など2020年の東京五輪関連やリニア中央新幹線のトンネル工事などが本格化し、売り上げ面では引き続き追い風が吹く。
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「人手不足で労務費が上昇し、利益を圧迫する可能性がある」(鹿島の押味至一社長)ことが各社共通の懸念材料だ。国交省の建設労働需給調査によると、技能労働者6職種の不足率は6月で0.7%と4月から拡大基調が続いている。鋼材など建設資材の価格も値上がりする可能性があり、各社は警戒感を緩めていない。
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資材や労務費の上昇に一服感の追い風がある中で、両社は「国内工事の追加変更が認められる案件が増えている」ことを理由に挙げるように、安定した受注環境に支えられ、ゼネコンの事業環境には、本業である工事採算の改善傾向が顕著に表れている。
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通期に完成工事総利益(工事粗利)率で土木工事10.5%、建築工事7.4%を見込んでいた鹿島では土木が15%程度、建築が11%程度まで拡大する見通し。大林組は第2四半期の工事粗利率予想を土木で期初予想比4.3ポイント増の15.3%、建築で2.9ポイント増の11.5%に上方修正した。
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ゼネコンでは例年、下期に入ってから業績修正を開示する傾向が強かった。今期は好業績を背景に、第2四半期決算前から大手・準大手クラスを中心に利益改善の上方修正が相次ぐ見通しだ。
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大林組発表
平成 28 年 10 月 11 日
1 個別業績予想
国内工事の採算が改善したことに伴い完成工事総利益が増加したことなどから、 前回予想より営業利益は179 億円、経常利益は175 億円 、四半期純利益は
、四半期純利益は 、四半期純利益は 、四半期純利益は 、四半期純利益は124億円増加する見込みです 。
また、 完成工事利益率は12.4 %(建築 11.5%・ 土木 15.3 %) となる見込みです。(前回発表時の見通しは 見通しは 9.29%(建築
8.6%・土木 11.0%))
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2 連結業績予想
個別業績予想の修正に伴い、連結業績予想を修正するものです。
なお、海外子会社の完成工事高が減少したことどから、売上高は前回予想より630 億円減少する見込みです 。
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