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能宗克行被告に有罪判決!
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東京地裁・無罪主張退ける!
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医療法人徳洲会グループの関連会社の資金計3千万円を着服したとして、業務上横領罪に問われた元事務総長、能宗克行被告(60)の判決公判が10月12日、東京地裁
で開かれた。稗田雅洋裁判長は懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の有罪判決を言い渡した。被告側は控訴する方針。
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能宗被告は徳田虎雄元理事長(78)の側近だったが、徳田氏の親族と対立し、平成25年に懲戒解雇。その後、徳洲会側から刑事告訴され、起訴された。
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公判で被告側は「立て替えていたグループの政治活動資金を精算しただけだ」などと無罪主張していた。
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しかし稗田裁判長は「主張は不合理」とし、「徳田氏の信頼を逆手に取った背信的な犯行だ」と指摘。一方で「グループの政治活動資金の管理のずさんさが事件の背景にあり、被告だけの責任ではない」と実刑を回避した理由を述べた。
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徳洲会をめぐっては、公職選挙法違反(運動員買収)罪で幹部10人の有罪が確定。徳田氏の次男で衆院議員だった毅氏(45)は議員辞職した。猪瀬直樹元東京都知事(69)も辞職し、同法違反(収支報告書の虚偽記入)罪で罰金50万円の略式命令を受けた。
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弁護側は、「『徳洲会の金庫番』といわれた被告が個人的に立て替えた分を清算しただけで、横領ではない」と無罪を主張。だが判決は「立て替え払いについて一切の記録が残されておらず、供述は信用できない」として退けた。
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判決はまた、横領に至った背景にも言及。病院建設の工事代金の一部を建設会社からキックバックするなどの形で、グループが政治活動資金を確保していたと認めた。その上で「対外的に説明が困難な資金の支出の責任を被告に負わせてきた体制、体質が犯行を誘発した側面も否定できない」と指摘した。
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