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民進富山県連・政党交付金を虚偽記載か!
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不正疑い額は4525万円!
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民進党富山県連が、チラシなどの印刷代として政党交付金計約1220万円分を支出したと政党交付金使途等報告書に虚偽記載していた疑いがあることが9月27日、支出
先とされた県内の印刷会社3社へ新聞社取材で分かった。
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政党交付金使途等報告書には、民主党県連だった平成22~27年に計20回、チラシなどの印刷代として富山市の印刷会社に約850万円を支出したと記載していた。同社の幹部は取材に「受注は全くしていない。議員との面識もない」と取引を全面否定している。
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また報告書では26~27年に、ポスターやチラシの印刷代として別の印刷会社2社に約370万円分を支出したとしているが、印刷会社2社によると、いずれも取引記録がなかったという。2社について県連の寺崎孝洋幹事長は取材に「不正があったか分からない。過去にさかのぼり調べないといけない」と話している。
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党本部の佐々木隆博組織委員長は10月11日、富山市内で記者会見し、民主党時代 の2010~2015年までの6年間で、不正が疑われる支出は4525万3468円
に上ったとの中間の調査結果を発表した。同党は、不正疑惑の指摘を受け、党本部主導 で調査を進めている。
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不正額が確定し次第、全額を国庫に返納する方針。佐々木氏は会見で「あってはなら ない不正行為。有権者におわびする」と謝罪。「指導、監督を強化し、県連の立て直し
と財政の透明化を徹底する」と強調した。
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党の調査では、前県連代表の坂野裕一元県議、元県連代表の高田一郎元富山市議=い ずれも議員辞職、除籍処分=の関与が強く疑われると指摘。両氏が、不正に捻出した資
金を飲食や選挙費用に充てた可能性があるとした。刑事責任を問うことも視野に検討す るとしている。白紙領収書で架空と水増しの請求をしたとみられるという。
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党は、過去6年間の県連の会計帳簿や支出資料などを点検した。富山県内の印刷会社 や坂野、高田両氏の筆跡を確認するなどし、約1000万円分は不正と判明した。残る
約3500万円は明確に不正と確認できないが、疑わしいという。
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内訳は広告宣伝費・政策印刷費分3942万6428円▽事務管理費・造作修繕費分 408万3580円▽事務所借用代・人件費分など174万3460円。県内の印刷会
社の白紙領収書などを悪用したケースがほとんどだった。選挙で借りたとする部屋が架 空だったり、人を雇ったとしているが実態に疑義があったりした。
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党は坂野、高田両氏に事情を聴いておらず、不正で得た金の使途は「個人の飲食費や 選挙対策費が考えられるが分からない」とするにとどまった。党本部は調査を続け、不
正額を確定させて不正分を国庫に返納する方針。刑事告訴や損害賠償の請求訴訟も視野 に精査するという。佐々木委員長は「金額が大きく驚いている。限られた人が会計を長
く担当し、チェックできなかったのが原因ではないか」と話し、謝罪した。
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政党交付金の使途等報告書によると、この6年間に県連に政党交付金約1億5560 万円が交付された。毎日新聞の取材では、同報告書に記載したチラシなどの印刷代や「
車レンタル」などの名目で計約1679万円分の架空や水増しの請求が判明していた。
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