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村山栄一氏に続き辞職・次は誰だ!
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疑惑の富山市議5人、遂に9人にも!
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政務活動費を不正に受け取っていた富山市議の辞職が相次ぎ、9月12日、富山市議会の 岡本保市議が辞職し2週間で3人目となった。このほかに別の議員の不正も明らかになって
おり、この先何人が辞職するのか市民はあきれ返っている。
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岡本市議は9月12日朝、議長に辞職願を提出し、その後の本会議で承認された。岡本市 議は、3年前の5月に市政報告会を開いた際に、茶菓子代の領収証をパソコンで偽造して参
加者の数を水増しして報告し、20万円を不正に受け取っていた。
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「軽率なことをしました。自覚の足りなさに対して、議員としての資格がない」(自民岡本保 富山市議) 岡本市議は、20万円を全額返金するとしている。富山市議の辞職は、この2週間で3人目。
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9月12日は、このほかに、自民党会派の藤井清則市議が茶菓子代の領収証を偽造し、2 0万円あまりを不正に受け取っていたことが明らかになったほか、民進党系の会派の市議に
も疑惑が浮上している。
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着服が相次いで発覚している富山市議会。政務活動費74万5000円の行方が分からな い状態が続き、疑惑の目を向けられている自民党の議員5人に会派が2度目の聞き取り調査
をした。
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「(Q.どういうお答えをされた?)答えはこの前の記者会見と一緒」(富山市議会副議 長 金厚有豊市議)
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「(Q.説明は変わらない?)基本的には変わってないです」(富山市議会 谷口寿一市議 )
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会派の事務員が「5人にそれぞれ現金を渡した」と証言し、聞き取り調査でも5人は「 事務員の記憶が混同している」と改めて関与を否定。
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受け取ったのか、あずかり知らぬのか、、、。双方の主張の溝は埋まることはない。白紙の領収書の束、5人一括請求、現金での受け渡し、受領印なし、2日間にわたる出金…。かつて最大会派を率い、報酬増を主導した中川勇氏が残した疑惑の闇は深い。
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①市田氏、中川氏が持ち出した
市田龍一氏は議長室前で取材に応じ「お金は受け取っていない。まったく知らない」と、これまでの主張を繰り返した。
事務員の証言に「年間約5千万円のお金を出し入れする中で、当時5人に渡したと明確 に言えるのか。思い違いではないか」と疑問を呈す。「今回の印刷業者の領収書を持っていたのは中川氏だけ。本人も74万5千円を持ち出したと話している」と言い、潔白だと主張
した。
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②金厚氏、私に渡した根拠ない
金厚有豊氏は、会派役員からの意見聴取の直後に報道陣からマイクを向けられ「私はもらってない」と否定した。断言する根拠を問われると「事務員が私に現金を渡したという根拠
があるのか。ないでしょ」と反論した。
会派の総会後には「私が現金を受け取った後、中川氏に渡したと疑っているのかもしれ ないが、それは違う」と述べた。「現金をもらったら受領印を押す習慣がなかった」とずさ
んな管理は認めた。
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③岡村氏、水掛け論になるだけ
総会後、会派控室に戻った岡村耕造氏は「もういいやろ」といったん取材を拒み、複数の記者に促されてようやく姿を現した。「何度聞かれても『受け取った記憶はない』と答える
しかない。これ以上は水掛け論にしかならない」
「受領の事実がないことを証明する物はあるのか」と報道陣から問われると、「もう3 年前の話。証明する方法があるのなら教えてほしい」と語気を強めた。
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④高森氏、絶対受け取ってない
高森寛氏は会派控室前で取材に応じ「お金は絶対受け取っていない。15万円は使い道がないから(会派に)返す、と事務員に伝えたと思う」と繰り返した。
一度受け取った後に中川氏に渡した可能性を尋ねると「そんなことするわけない」と否定。7日に不正に関与したか問われ「誰がチクったのか」と話したことには、「『誰が言ったのか』と言いたかったが、言葉足らずだった」と釈明した。
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⑤谷口氏、事務員が思い違いか
8日夜に本紙に「自分でもよく分からない」と語った谷口寿一氏はこの日、「現金は受け 取っていない」と強く否定。「証拠はないが、他の4人が受け取っていないのに自分がもらうのは不自然だ」
事務員を「うそをつく人ではない。思い違いがあるのではないか」。別件で中川氏の不 正に関与したことに「悪いと思う。議会に出ていいのかとの葛藤もある」と明かし、進退の相談も含め後援会幹部と近く話し合うとした。
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富山市議会の政活費不正受給問題で、岡本保市議(65)=自民=が9月10日、市政報 告会で配った茶菓子代を偽造した領収書で10万~15万円程度水増しし、政活費を不正に
受け取ったことを認めた。会派にも報告した。7月時点で28人いた自民会派の市議のうち、不正受給疑惑が持たれているのはこれで9人目。
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岡本市議によると、2013年5月、富山市内で開いた市政報告会1回で、実際には100~200人程度の出席者だったのに、400人分の茶菓子代20万円を請求。茶菓子代は1人500円で計算しており、水増し額は10万~15万円程度という。
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岡本市議は「悪意はなく、(この市政報告会以外の)他の茶菓子代などの請求していない経費を回しただけだと思う」と説明している。詳細を調べ、11日に記者会見を開いて説明するという。
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富山市議会自民会派では、市議の政活費不正受給で、前会派会長の中川勇氏(69)と村山栄一氏(66)が8~9月に議員辞職した。
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最大会派自民党の藤井清則氏(54)=1期、富山市北代=と、岡本保氏(65)=通算9期、同市中滝・大山=の2人が、偽造した領収書で政務活動費を取得していた。これで自ら不正を認めた富山市議は計5人、全て自民会派。
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藤井氏は2014~15年度に11回、市政報告会の茶菓子代として、白紙の領収書に 水増しした金額を記入して請求。受領額は精査中だが、10万~20万円という。実際に買った分も含まれるが、受領額は全て返還するとしている。市内の酒店で、市政報告会の出席者用にペットボトルの茶を購入した際に、白紙の領収書を受け取って偽造した。
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市議会の指針では、報告会の茶菓子代は1人500円まで。藤井氏は、全て上限の500円で請求しており「他の議員も同じことをしていると思い、軽い気持ちでやってしまった
」と言う。進退は「会派などと相談するが、議員を続けたいと思っている」と話した。
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市議会共産党会派からは、14年9月の市政報告会の開催実績がないと指摘されたが「 直前に開催日が変わったものの、市政報告は行った」と説明。ただ、地元の長寿会の集まり
だったため、今後は適切な形で報告会を開くとした。
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岡本氏で不正が指摘されているのは、13年5月26日の富山市内にある商店の領収書 。茶菓子代として20万円領収したことになっている。岡本氏は「いくつかあった領収書を
1枚にまとめて提出するため、自分で作った」などと言う。
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同市議会の政活費の不正はこれまでに、中川勇氏(69)=同市清水元町=が約695 万円を不正に受け取り、先月30日に議員を辞職。村山栄一氏(66)=同市八尾町福島=
も約469万円を不正受給し、9日に議員を辞めた。谷口寿一氏(53)=同市奥田寿町= は中川氏から受け取った印刷業者の白紙の領収書を用いて約92万円を受領し、実費を除い
た約47万円を中川氏に渡した。
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このほか、白紙の領収書を使って宛名を自身の名前から会派名に変えたという議員や、「社会通念上、額が不適切と思われかねない」として料理店で開いた市政報告会の会場費の返還を検討している議員がいる。
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