|
.
魚大量死事故!
.
賠償金5億USDを全額納付!
.
.
北中部地方で4月に発生した魚の大量死事故で、資源環境省は、事故を引き起こした台湾 プラスチックグループ傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(FHS)が賠償金5億USD(
約515億円)を全額納付したと発表した。
.
FHSは7月28日及び8月30日の2回に分けてそれぞれ2億5000万USD(約258 億円)を支払った。賠償金は、海洋環境汚染処理や同事故で影響を受けた省民の生活及び職
業の安定化支援などに充てる。
.
省民の生活及び職業の安定化に向けて発足した指導委員会の委員長を務めるチュオン・ホア・ビン副首相は、影響を受けた北中部地方ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省の人民委員会に対し、9月15日までに農業農村開発省及び財政省の2
機関に被害の詳細報告を提出するよう指導した。
.
農業農村開発省と財政省は、各省の報告をもとに賠償金の配分計画案を策定し、9月末までに首相に提出する予定となっている。
.
チャン・ホン・ハー資源環境相は7月29日、5億USD(約510億円)の賠償金を支払う ことを公約した台湾プラスチックグループ傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(FHS)は
、28日までに2億5000万USD(約255億円)を政府に納めた。残りは8月28日に支 払うとしている。
.
北中部地方ハティン省キーアイン町キーチン街区の個人農地に約100tの産業廃棄物が 不法投棄された事件で、同事件に関する書類が同省公安局に送致され、環境警察が8月2日に正式に引き継いだ。
.
産業廃棄物の汚泥は同省キーアイン郡ブンアン経済区で工場を展開する台湾プラスチック グループ傘下のフォルモサ・ハティン・スチールによるもの。汚泥は、FHSと契約するキ
ーアイン町都市環境社が未処理の状態で地中に埋めていた。
.
資源環境省は8月2日、複数の分析結果を比較・評価した結果、幾つかのサンプルから基 準値を超えるシアン化物が検出されたとし、「有害な物質が混入した産業廃棄物」との結論
を公表した。ただし、農場周辺の地下水などに影響はないことが確認されている。
.
キーアイン町都市環境社は有害産業廃棄物処理の事業ライセンスを有しておらず、汚泥を 産業廃棄物の処分が認められていない場所に埋めていたことも明らかになった。警察は、今
回の事件を刑事事件として立件し、関係者の捜査を急いでいる。
.
これを受けてグエン・スアン・フック首相は3日、紅河デルタ地方ハイフォン市で行われ た市民対話集会に臨み、「環境汚染の再発が確認された場合、フォルモサの工場を閉鎖とす
る」として強い態度を示した。
.
北中部地方ハティン省キーアイン町キーチン街区の個人農地に約100tの産業廃棄物が 不法投棄された事件で、資源環境省は、複数の分析結果を比較・評価した結果、幾つかのサ
ンプルから基準値を超えるシアン化物が検出されたとし、「有害物質が混入した産業廃棄物 」との結論を公表した。
.
資源環境省は、産業廃棄物の不法投棄で同社に対し行政処分を科すほか、現場から撤去し た汚泥と土砂計約391tの処分にかかる費用を同社の負担とすることとした。また、同事
件に関する書類はハティン省公安局に移管され、環境警察がこれを引き継ぐ見通しだ。
.
地元住民によると、同工場の排水システムから不透明な黄色の廃水が海に流れ出たという 。また、同工場に付随するソンズオン深港の防波堤工事現場で働いていた男性が海に潜って作業を行った後、胸の圧迫感や息切れなどの症状で病院に救急搬送されたが、病院で死亡が
確認された。
.
同省税関支局によると、FHSは導管や錆びた部品を洗浄するための化学薬品など約300t を輸入している。化学薬品での洗浄作業にあたり、地元当局への事前報告が義務付けられて
いるが、同社はこれを行っていなかった。
.
同社責任者によると、これまで複数回にわたり導管の洗浄作業を行っており、直近の作業 は3月で、第1四半期の排水量は93万1830m3だったという。同社は廃水サンプルを採取し、外部業者に検査を依頼したが、いずれも基準をクリアしている。
.
魚の大量死の原因についてはまだ結論が出ていないが、ある専門家は、「導管の洗浄作業 により重金属が発生し、海水に溶けず海底に蓄積したこの重金属が魚を大量死させた可能性
がある」との見解を示している。
.
ベトナム科学技術研究所(VAST)は原因を究明すべく、国内の各研究所の専門家から成る作 業部会を発足した。衛星観測及び地震観測の結果では、石油の流出や地震が原因ではないと
いうことが確認されている。作業部会は、魚が大量死しているビーチで海水と死んだ魚を2 00サンプルずつ採取し、検査を行っている。
.
|