無料カウンター    2016.07.02.
   中国人民銀行・介入:ドル売り・人民元買い!
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財政目標達成に多くの努力必要・財政相!
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 複数のトレーダーの情報によると、中国人民銀行(中央銀行)は6月30日、オンショア市場で、国有銀行を通じて米ドル売り、人民元買い介入を実施しているもようだ。ロイターは同日、中国人民銀行が人民元を今年、米ドルに対して6.8元程度まで下落させる意向だと報じている。
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 上海のある欧州系銀行のトレーダーは「大手国有銀行がドルを売っている」と指摘。
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「中国が一段の元安を容認していることは、市場も認識していたが、報道で確認されたことで驚きが広がった」としている。
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ロイターの報道後、人民元 は1ドル=6.6549元に下落、日中高値の6.6398元から後退した。トレーダーによると、国有銀行がドルを売り始めた後は、6.6450元前後で安定した。
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 29日付の人民日報によると、中国の楼継偉財政相は、今年の財政目標を達成するには多くの努力が必要との認識を示した。
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 1─5月の歳出は前年比13.6%増加し、歳入の伸び(8.3%)を上回った。5月の歳出は前年比17.6%の大幅増。
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 楼財政相は「現在の状況を踏まえると、今後の歳入を楽観視することは難しい」と述べ、通年の財政目標を達成するには多くの取り組みが必要だと述べた。
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 景気低迷を受けた財政出動により、財政赤字の対国内総生産(GDP)比は、昨年の2.3%から今年は3%に膨れると予想されている。
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 同相は、中国経済はおおむね安定しており、成長率は妥当な範囲内にあると指摘した上で、景気下振れ圧力は依然かなり大きいとの見方を示した。
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