2016.06.08.
   片側1車線の高速道:2車線に・国交省!
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開通済みのうち約3割・暫定2車線!
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 日本の高速道路は、開通済み区間9318kmのうち、およそ3割の2537kmが暫定2車線。国土交通省に設置された社会資本整備審議会の道路分科会は2016年3月、この暫定2車線区間に付加車線を設置する際の選定基準(案)を「暫定2車線区間における速度が、近傍の4車線区間の平常時の速度に比べ、著しく低下(概ねマイナス25%)している箇所等」と示した。
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 国土交通省は6月7日、暫定2車線(片側1車線)の高速道路の一部に追い越し車線を設置すると発表した。特に渋滞しやすい松山道の松山インターチェンジ(IC)―大洲ICなど4路線5区間を選び、渋滞や事故が減るか検証する。石井啓一国土交通相は7日の記者会見で「走行性や安全性の向上を期待したい」と述べた。
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 追い越し車線を設置するのは松山道に加えて、東海北陸道の飛騨清見IC―小矢部砺波ジャンクション(JCT)、岡山米子道の賀陽IC―北房JCT、蒜山IC―米子IC、徳島道の徳島IC―川之江東JCT。交通量が一定以上ある路線のなかで、速度が低下しやすい区間を抽出した。実際の工事は高速道路会社が手掛ける。
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 暫定2車線は高速道路の3割を占める。中央分離帯がないため死亡事故が多く、インターチェンジ周辺などでは渋滞も起こりやすいとされる。
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 国土交通省は今回、この基準(案)に基づき5路線を選定。今後、付加車線を試行設置し効果を検証することで、安全性や走行性の確保といった「暫定2車線のサービス向上」に取り組んでいくとしている。
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 下5路線を高速道路の暫定2車線(片側1車線)区間における付加車線の設置、検証路線に選定した。
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・東海北陸自動車道(飛騨清見IC~小矢部砺波JCT)
・岡山自動車道(賀陽IC~北房JCT)
・米子自動車道(蒜山IC~米子IC)
・徳島自動車道(徳島IC~川之江東JCT)
・松山自動車道(松山IC~大洲IC)
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