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この8年間・米国の威信は急落下!
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オバマ大統領の言動が急に元気になってきた。
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「Yes We Can」で大統領に当選したが、1期目の任期中は低迷のまま2期目に期待が集まり、「前進しよう」というスローガンを掲げて望んだ2012年末の大統領選挙に見事勝利し再選を果たしたオバマ大統領の次の4年が2013年1月27日に正式にスタート。
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任期半ばに辞任した人は一人しかいない。それは1972年の大統領選挙に絡んで盗聴や脅迫などの「犯罪」を犯し、ウォーターゲート事件としてその罪を厳しく問われたリチャード・ニクソンのみである。
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国家のトップを選ぶ制度が違うから一概には論じられないが、首相に就任した際は物珍しさから持ち上げ、飽きがくるとすぐに「いつ辞めるんですか」と非難する日本では、指導者を消費・消耗しているとも言える。指導者に対する尊厳とか緊張感というものも伝わってこない。
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米国民の信頼を失い、「第二次大戦以後、最低の大統領」と呼ばれるようになってしまった原因は、強いリーダーシップを望んだ国民は、オバマ大統領のリーダーシップの欠如に愕然とした。危機に直面した時に、「判断力と決断力」が発揮されるのが当然と思っていたのが、演説は上手だが危機に臨んでこの2つの「判断力と決断力」の発揮が出来なかったことにある。
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「不測の事態が起きた時にリーダーシップを発揮するには、優秀な閣僚や補佐官を集め、情報を幅広く収集し、最善の選択肢を瞬時に選ぶことができなければならない。オバマはそれができない、と有権者は判断したのだ」と政治エディター・スティーブ・クレモンズ氏は語る。
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第2期に入ってから、、「決められない政治」「口先だけで実行に移せない政治」が顕著になった。国内では国民保険改革法(オバマケア)の実施や移民法改正、赤字国債削減策など内政面で共和党と全く妥協できなかった。加えて外交面で、、「シリア内戦での初動ミスがイスラム教過激派組織『イスラム国』を巨大化させた」とヒラリー・クリントン氏が批判。
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諸外国との密接化が薄れていったのも要因である。米国は世界の警察官ではない。米国の権威・リーダーシップを放棄した。2013年9月10日夜、オバマ大統領はテレビ演説で「アメリカ国民同志よ、今晩はシリアについて話したい。なぜこれが重要で、ここからどこに向かっていくのか」、「化学兵器による死から子どもたちを守り、私たち自身の子どもたちの安全を長期間確かにできるのなら、行動すべきだと信じる」と強調した舌の根も乾かないうちに、「米国は、世界の警察官ではない」
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「私は、武力行使の必要性に対して抵抗した。なぜなら、イラクとアフガニスタンの2つの戦争の末、ほかの国の内戦を解決することはできないからだ」「米国は世界の警察」として、米国民の圧倒的な支持を得て、イラクとアフガニスタンで開戦し米国兵を数多く犠牲にしてきた。オバマ大統領は演説の中で、退役軍人や連邦議員から「米国は、世界の警察官でなければいけないのか」という書簡を受け取ったことを明らかにした。。「世界の警察官」を否定したことは、米国の世界における存在感低下につながることでもある。
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残任期9か月になり、大統領候補で異質な共和党のトランプ候補に対し、批判を始めたオバマ大統領が、北朝鮮の核実験やミサイル試射に対し「常軌逸している」と非難を始めた。
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この期に及んで、辞める大統領が何を言っても失墜した権威やリーダーシップは戻ってこない。自由主義世界のリーダーをやめたなら、静かに大統領の椅子に座っているべきだ。退任後に書く出版の原稿材料のために又きれいな言葉を並べ始めたのか、、、。
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クリントンがなるにせよ、トランプがなるにせよ、世界における失地回復は容易でない。両者とも、選挙中の言葉と就任後の言動はまるで違う事は間違いない。日本も、言葉だけを捉えて判断すると、とんでもないことが起き上がる。世界のリーダーはうそつきが多いから。
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