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   香港・独立めざす政党続々:議会選に候補擁立!
   
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 共産党機関紙は排斥に狼煙!
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 香港で3月28日、若者らが中心になって「独立」を目指す「香港民族党」が成立を宣言した。中国メディアの環球時報は30日付の社説で同党の発足を「血迷った」、「政治的白痴と批判されている」と非難した。環球時報は中国共産党機関紙の人民日報の系列紙だ。香港メディアの明報は逆に、環球時報が強烈に反応したことに注目した。
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 中国からの「独立」をめざす政党が香港で相次ぎ旗揚げされ、中国当局が神経をとがらせている。「雨傘運動」と呼ばれた2014年の街頭占拠デモを主導した学生団体のリーダーらが10日、新たな政党「香港衆志」を設立した。別の学生グループも「香港民族党」を3月に立ち上げており、いずれも9月の立法会(議会)選に候補を擁立する方針だ。
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 「香港衆志」は、香港学連の前事務局長、羅冠聡氏(22)が党首に、中高生を中心とした団体「学民思潮」のリーダーだった黄之鋒氏(19)が事務局長にそれぞれ就任した。「民主自決」を綱領に掲げており、羅氏は記者会見で、「今後の住民投票で香港独立も問うべき選択肢の一つ」と話した。
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 3月に結成された「香港民族党」は学生時代に民主化運動を行っていた陳浩天氏(25)らが中心となり、約50人の若者が主にボランティア方式で参加。明確に「香港独立」を掲げている。これに対し中国当局は「香港基本法(憲法に相当)に違反し、国家主権を脅かす存在だ」などと非難。香港政府に対応を迫っている。
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 このほか香港を自らの本土と主張し、「本土派」と呼ばれる急進的な若者の反中組織も台頭している。
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 活動が本格化すれば、中国からの厳しい弾圧も予想される「香港独立」に学生らが踏み込んだのは、選挙制度の民主化を求めた14年のデモで中国側が一歩も譲歩せず、むしろ政治圧力を強めたことが挙げられる。
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 31年後の47年6月末、香港の自治を認めた「一国二制度」が期限切れとなり、中国当局の完全な支配下に入ることへの危機感が募った形だ。今年9月4日の立法会選や来年3月26日の行政長官選に向け、政党の立場から「中国離れ」を明確に打ち出す考えだ
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 香港メディアの明報は環球時報の社説の文言を使った「共産党紙が『全地球で2つとない血迷い』と排斥。香港独立を政治的無頼と決めつけ、正常で闊達な精神で処理と主張」との見出しで、同社説の激越な論調を紹介した。
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