無料カウンター    2016.04.08.
   住みづらい中国:地区や建物に外来語の使用を禁止!
   
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 6万カ所以上の地区が名称変更!
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 中国政府は住宅地域などに、国外の都市名や観光地と同じ名称を付けるのを禁止すると決めた。中国各地には再開発で「曼哈頓(マンハッタン)」といった名称の地区が次々と誕生。一部から「伝統的な価値が損なわれる」との批判があり、政府は、既存の建物についても来年六月までに名称を変えるよう求めた。4月5日付の英字紙チャイナ・デーリーが報じた。
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 近年は不動産開発業者が新しい建物や再開発地区に、国外の地名や観光地名を好んで使用。同紙によると、河南省鄭州には十年前に商業地域「曼哈頓」が完成。米ニューヨーク中心部マンハッタンの名称を使ったとみられる。
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 他にも遼寧省瀋陽にはスペインの観光都市「巴塞羅那(バルセロナ)」、江蘇省蘇州にロンドンの観光地「海徳公園(ハイドパーク)」という名称の居住地区が存在。鄭州にはイタリアの都市名と同じ「威尼斯(ベニス=ベネチア)」と呼ばれるショッピングモールもある。
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 こうした名称に対し、インターネット上では「中国の伝統と文化を破壊している」との指摘もあり、李立国・民政相は三月、「マンハッタンやベニスの名称では旅行者にも不便な上、自国を尊ぶ心も失われる」として、中国の文化や歴史を反映した名称にするよう求めた。
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 民政省によると、中国では過去30年間、経済発展に伴う再開発などで6万カ所以上の地区が名称を変更している。
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