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対イラン問題は国内を引き締める一環!
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経済は悪化の道を歩き始めた!
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祈るは石油価格が上がることだ!
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サウジアラビア政府は2月22日、サウジ主導の対テロ連合が、同国北部のイラク国境付近で「中東史上最大の軍事演習」を同日までに開始したと発表した。演習は14日に開始、2週間以上継続するという。
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サウジとイランはそれぞれイスラム教スンニ派、シーア派の盟主を自認し、長年対立してきたが、昨年来のシリア内戦で緊張がさらに高まっている。シリアのアサド政権を支持するイランに対し、サウジは反体制派に資金や武器を提供している。
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シリア・イラクで台頭するIS(イスラム国)はスンニ派の過激主義者であり、これに対抗するアサド政権はシーア派の一派であるアラウィ派である。
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イスラム教スンニ派諸国を中心に約20カ国(参加国(スンニ派)は、サウジアラビア、UAE、エジプト、ヨルダン、バーレイン、スーダン、クウェート、モロッコ、パキスタン、チュニジア、オマーン、カタール、マレーシア、その他(数ヶ国)。)から15万人が参加。中東で影響力を拡大するシーア派大国イランとの覇権争いを意識し、示威行動の意味合いが強い。
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演習は「北の雷鳴」と名付けられ、サウジなど湾岸諸国とヨルダン、エジプトのスンニ派アラブ諸国に加え、パキスタンやマレーシアも参加。戦車や砲兵部隊など陸軍と空軍、海軍を合わせた統合的な内容だ。
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イランはサウジ北方のイラク、シリア、レバノンでシーア派勢力との結束を強化。サウジにとって脅威となっている。
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サウジ国営通信は演習の目的について「結束して難題に立ち向かい地域の平和と安定を守る」ことだと指摘している。
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軍事演習の裏には、サウジアラビアが直面している国内統治の問題が挙げられる。10年近くサウジを率いてきたアブドラ国王が亡くなってから1年あまり、サルマン新国王による皇太子「更迭」などの問題などによるもつれから、同国王への指導力に対する疑念が内外で生じていた。
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IMFによるとサウジアラビアのブレークイーブン(財政均衡点)は1バレル106ドルで、一昨年末以来の原油価格下落により、極めて厳しい財政状況に陥っている。同国は石油による輸出収益が財政収入の90%以上を占め、公共投資のほか、食料の補助金から病院経営に至るまで政府セクターが経済アクターの中心を占めている
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イランは経済制裁を受ける前は500万バレルの生産で、現在は400万バレルの生産で推移しているが、いつでも100万バレルの増産に着手することができる体制だ。サウジにとって、1バレル20ドル(採算点は10ドル)でも赤字ではないが、国民に対する恩恵を原価に入れると1バレル100ドルを割ると世界に投資している資金を回収しなくては国家資金が枯渇する。
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国民に対する待遇が悪化すると国に不満が起き、国外問題に合わせ国内問題まで影響を与えそうだ。
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どうしても緊張感を外に向けなくてはサウジの政治が危うくなりそうだというのが現在の状況である。
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