2016.01.05.
     首相の発言・与党で過半数:自民内で波紋! 
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現在でも与党で135議席!
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自民だけで過半数以上と言いたいが!
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 安倍首相が1月4日、夏の参院選の勝敗ラインを「与党で過半数」と掲げたことが、自民党内で波紋を広げた。
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 与党の参院の現有議席は135で、過半数(122)に達しており、「目標が低すぎる」(ベテラン)というわけだ。

 夏の参院選で改選となるのは自民50人、公明9人。仮に公明が現有維持の場合、自民は13議席減でも過半数を維持できる。このため、同党内では、単独過半数のほか、憲法改正に積極的な勢力の「3分の2」(162議席)の獲得を目指すべきだとの声が出ている。
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 自民が単独過半数をとるには7議席増が必要だ。読売新聞社の調べでは、自公におおさか維新、こころ、無所属議員で、改憲に前向きな非改選議員は88人おり、3分の2の実現には、参院選で改憲勢力が74議席をとる必要がある。首相は1次内閣当時の2007年参院選で惨敗し、その後退陣した。今回の低めの目標設定は「議席が伸び悩んだ場合に備えた予防線だ」と冷ややかな見方もある。
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 選挙は水物と言われる。今は強気でも、国会が始まり予算審議や各法案審議次第では、何が飛び出すかわからない。1か月先ならアクシデントが起きても何とかしのげるが、2か月先、3か月先は良くわからない。
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 中東ではサウジとイランが断交し、もし戦闘が始まったら原油価格の低迷はあっという間に値上げに傾く。世界経済が低迷の最中に原油値上げとなったら、円・ドル・ユーロ・元は乱高下を始める。一番影響を受けるのは日本だ。
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 中東の1場面が変わるだけで日本の経済がグラグラする。自民党が独り勝ちを企んでもそうは問屋が卸さない。与野党そろってノー天気な日本の国会議員。今年こそは、議員らしい仕事をしてほしいものだ。
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