2015.12.20.



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中国AIIB・異常事態:無格付けで「ジャンク債」発行!

紙屑以下でも引き受け国は韓国!
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 中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が、融資の資金を調達する際に発行する債券について、当面は信用格付けを取得しないことが明らかになった。日米主導のアジア開発銀行(ADB)の債券が最高位の「トリプルA」格であり、国際金融機関としては極めて異常な事態だ。だそれでも、こんなハイリスク債券を引き受ける国がある。ご想像のとおり、韓国だ。
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 人民元が国際通貨基金(IMF)の主要通貨に採用されることで、国際金融市場での存在感を高めようと狙う中国だが、もう一つの柱であるAIIBは発足前から雲行きがあやしい。
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 中国の中国新聞社や新華社が伝えたところによると、AIIB設立準備ワーキングチームの幹部は、初年度の債券発行が1億〜5億ドル(約123億〜615億円)になるとしたうえで、当初は信用格付けを取得しないことを明らかにした。
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 開発銀行は通常、融資資金を調達するために債券を発行するが、ADBは「トリプルA」格を取得しているため、低い金利で資金を集められる。しかし、AIIBでは、最大の出資国である中国の格付けが反映されることで、ADBより低い「二流格付け」となり、金利は1%程度高くなる恐れがあるなど資金調達面で不利になることが、懸念されていた。
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 ロイターによると、AIIBの初代総裁に内定している中国出身の金立群氏は9月、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)やムーディーズ、フィッチ・レーティングスなどの主要格付け会社に接触し、信用格付けについて「公正な評価を望んでいる」と述べたうえで、「投資家がわれわれをトリプルAと認識し、格付け会社がそうしないならば、格付け会社の評判が大きく傷つくだろう」と牽制していた。それだけ格付けに敏感になっていることがうかがえる。
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 フタを開けてみると、「二流」どころか「無格付け」となった。投資不適格な低格付け債は「ジャンク(紙くず)債」といわれるが、それ以下ともいえる。元内閣参事官で嘉悦大教授の高橋洋一氏は、国際金融機関が無格付けの債券を発行するというのは「聞いたことがない」というから、前代未聞の事態だ。
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 前出のAIIB設立チームの幹部は、無格付けで債券を発行する理由について、「信用格付けに長い時間がかかるのを待つことができないため」と説明している。高橋氏は「もしこれが本当なら、当面の資金繰りも苦しいということではないか」と指摘する。
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 国際金融の常識から外れたリスクの高い債券だが、前出のAIIB準備チーム幹部は、「韓国の企画財政部(省に相当)の支持を受けている」として、韓国が引き受けることを示唆した。「韓国はAIIBで積極的な役割を果たすだろう」とも持ち上げている。
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 一般に低い格付けの債券は価格が安く、利回りが高いが、この債券は韓国にメリットがあるのか。「形だけは入札を行うかもしれないが、実際は中国と韓国の交渉で、中国国債と同じ程度の利率になるだろう」(高橋氏)という。利回りに格別に魅力があるというわけでもなさそうだ。
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 韓国の出資比率は中国、インド、ロシア、ドイツに続く5位。ほかの国がAIIB債を引き受けるかどうかは不明だ。
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 次期総裁の金氏は、AIIBが年内に発足し、来年1月に第1回理事会を開催、4〜6月には最初のプロジェクトを開始すると説明した。初年度の融資規模は15億〜20億ドル(1845億〜2460億円)で、5〜6年の年間融資額が100億〜150億ドル(1兆2300億〜1兆8450億円)になるとの見通しを示した。
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