2015.12.20.



PM2.5が500超える恐れも!
.
中国・312万人もがんで死亡!
.
.
 中国・北京市は12月20日も重度の大気汚染に見舞われ、厳しい車両規制が続いた。周辺の天津市、河北、河南、山東、山西4省など広い範囲がスモッグに覆われ、気象サイトによると、50都市以上で深刻な汚染が広がった。
.
 北京市では18日に4段階の警報の中で最も深刻な「赤色」警報が発令されたことで、19日から車のナンバーを奇数と偶数に分けて行う日替わりの通行制限が実施されたが、中国紙によると、制限に違反して摘発された車は19日だけで2万2300台に上った。住民生活の混乱ぶりが浮き彫りになった。
.
 京華時報によると、中国北京市とその周辺地域で、19日夜から22日にかけての深刻な大気汚染が予測されている。北京市の17日午後6時のPM2.5の値は1m3当たり75μgだった。
.
 12月20日、大気汚染の最高レベルを示す「赤色警報」が再び出された中国北京市で、19日朝から車のナンバープレート末尾数字の奇数、偶数による交通規制が始まったが、この日だけで違反車両は2万2300台に上った。
.
 PM2.5の恐怖が、再び首都北京を覆っている。12月8日から10日まで、初めて「レッド警報」が出されたのだ。よほどの急用がない限り外出を自粛しろ、という最高レベルの警報である。
.
 PM2.5が深刻になるのは、毎年冬である。北京市では、11月15日から翌年の3月15日まで、集団暖房が入るからだ。ただし暖房が入るのは、ひと冬分の暖房費、約3000元(約6万円)を前納した家屋に対してのみだが。
.
 PM2.5の影響は、まず眼球の奥がズキズキして、涙目になってくる。続いて鼻と喉元がヒリヒリして、言葉を発するのが辛くなってくる。マスクなんかしても意味はない。次に来るのが頭で、ペンチか何かで締め付けられるようなグリグリした痛みに襲われる。これで思考能力が低下する。最後に背骨がズキンズキンと来る。こうして、立っていることすら辛くなってくるのだ。
.
 人体には相当、悪影響を及ぼすはずだ。12月9日に復旦大学公共衛生学院の研究とされるレポートが、中国のインターネット上にアップされた。そこには、真っ白な「健康な肺」と、真っ黒な「PM2.5に汚染された肺」の写真が掲げられていて、次のように記されていた。
.
 〈 144時間、PM2.5に汚染された肺は、肺胞が黒く犯されるだけでなく、肺の上皮の細胞膜の通気性と流動性に影響が出る。細胞内部の物質が漏出し、死に至る。その際、肺がんに罹患するリスクは非常に高い。
.
 中国では毎年、312万人もがんで死亡しており、第一位が肺がんだ。過去30年で肺がんの死亡率は465%も上昇していて、肝臓がんに代わって、中国人の国民病となっている 〉
.
 だがこの警告情報は、アップされて瞬く間に、ネット警察によって削除されてしまった。以後は開いても、「この内容は規則違反により閲覧できない」という注意書きしか出てこない。
.
 別な記事も、ネット上に流れた。
.
 〈 本日(12月9日)から、中国では公的な気象台以外に、いかなる組織もしくは個人が、いかなる形式にせよ、社会に向けて気象に関する情報を発布することが禁止された。違反者には、5万元(約100万円)の罰金が科される。これは、「気象予報発布と伝播の管理弁法」に基づく措置だ。これによって、これまで民間がインターネット上に出しているPM2.5の情報などは、すべて取り締まられることになる。
.
 本日の『新京報』(北京で一番人気の新聞)は、「これは『州官だけが放火できる』規定だ」と反発している。実際、この規定によって、今後は当局が発表する気象情報は「鹿」が「馬」になり(馬鹿)、深刻な大気汚染の日が、青天白日の日と発表されるかもしれない。つまり気象も、政権のサービスの道具と化すのだ。不確定極まりない恐怖が、全市民に植え付けられようとしている 〉
.
 この文章も、ネットでは15分後には削除されていた。以後は開いても、「この内容は規則違反により閲覧できない」という注意書きしか出てこない。
.
 いまは、中国全土で5億人以上が「微信」(WeChat)を使っているから、こうした情報は、インターネットだけでなく、SNSを使っても拡散する。そしてSNSの空間でも、ネット警察とのイタチごっこが起こり、やがて「この内容は規則違反により閲覧できない」マークに変わる。
.
 逆に、習近平政権の側が、広く流布してほしい報道もある。例えば、中国共産党機関紙『人民日報』が発行している国際情報紙『環球時報』(12月9日付)が報じた「北京の『レッド警報』は、政府がPM2.5を克服する決意だとして世界が絶賛している」という記事だ。こちらは中国全土のメディアに、転載が奨励された。やらせ記事の代表格だ。
.
 日本でもPM2.5の患者が増加しており、器官が弱い人は外出時にはマスクをすることが推奨されている。
.

無料カウンター

北京の大気汚染:悪化続く・周辺50都市も深刻!