2015.12.17.




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新国立競技場:新提案2案・大成か、竹中か!

2グループの提案書を公表!
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完成時期前倒し歓迎・森会長!
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竹中JVのB案が良いと放言!
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 2020年東京オリンピック・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設について、事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)は12月14日、応募のあった設計・施工業者から提出された「技術提案書」2案を公表した。業者名は非公表。
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 JSCは今後、審査委員会が提案書を評価する一方、サイトで国民からの意見も募り、選手の意見も聞いてどちらかに選定し、政府はそれを受けて12月中に関係閣僚会議で正式決定する。
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 1つ目のグループA案では、コンセプトは“木と緑のスタジアム”で、スタジアムを取り囲む階層式のテラスにふんだんに緑を取り入れ、屋根にも多くの木材を用いている。上限が1550億円と設定されており総工費は、1489億円余り。工期については、2019年(平成31年)11月30日に完成させ引き渡すとしている。
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 2つ目のグループのB案は、木製の大きな柱を使った白磁の器のようなスタジアムで、上限が1550億円と設定されている総工費は1496億円余り、工期については、こちらも2019年(平成31年)11月30日に完成させるとしている。
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公表されたこの2案について「A案は、大成建設などと建築家・隈研吾氏」、「B案は竹中工務店と清水建設、大林組の3社と伊東豊雄氏」らとみられる。
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 技術提案書によると、2案のコンセプトはいずれも「杜のスタジアム」。A案は建物の高さを50m以下に抑えて景観になじむよう配慮した。B案は縄文遺跡や神社を想起させる19mの耐火木造柱が建物を囲むデザインが特徴となっている。
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 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は14日、「デザインよりも中身がどういう仕様になっているか、求められていることができるかが大事」と述べた。
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 森会長は2案とも完成時期が国際オリンピック委員会(IOC)の要望より早い19年11月に設定されたことについて「マジック」との表現で歓迎。「外観だけならB案の方がいい」との私見も示した。組織委の武藤敏郎事務総長も「準備の都合から言ってもありがたい」と話した。
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 日本陸連の尾県貢専務理事は「A案もB案も外観は素晴らしい。(白紙撤回された)以前のものより、周辺地域にマッチする」と印象を語った。日本サッカー協会の大仁邦弥会長は「アスリートにとっても観客にとっても楽しめる機能を備えた素晴らしいスタジアムが実現することを期待している」とコメントした。
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 記者団からどちらの案がいいかと尋ねられた森会長は「外見だけならB案の方がいい」と述べ、「いかにもスポーツという雰囲気が出ている。ギリシャの神殿みたい」と上機嫌で持論を展開。
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 一方、A案については「大会をやっているという明るさがない」などと評した。さらに「デザインよりも中身がどういう仕様になっているか、求められていることができるかが大事」などと述べた。“待った”がかかった新国立建設が少し前進することで安心したのか、森会長の口は久々に滑らかだった。一方に肩入れするような発言に、影響力を心配する声も漏れる。
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JSCの記者会見内容(一部抜粋)
 ―今後、どのように決定に至るのか。
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 池田理事「アスリートの声を集めた上で、19日の審査委員会で1委員140点満点(業務の実施方針…20点、コスト・工期…70点、施設計画…50点)で評価を出し、7委員の合計点を出します。その後、(JSC・大東和美)理事長が判断した後に政府の関係閣僚会議で決定します」
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 ―国民から募っているアンケートの声はどう反映されるのか?
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 池田理事「理事長の判断の際の材料になる。ただ、業者が選定された後も締め切らず、建設計画に、ご意見は反映できればと思っています」
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 ―合計点が低い方が採用される可能性もある?
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 宿本理事「可能性としてはあります」
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 ―選考過程で業者名は公表するのか。
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 池田理事「(公平性確保のため)しません。まだ理事長も私も知りません」
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 総工費はA案が1490億円、B案は1497億円で、別に発注する予定の周辺整備の一部の費用22億円分を含めても1550億円の枠内に収まる。内訳を見ると、旧計画では、開閉式屋根を弓状のキールアーチで支える屋根工区だけで950億円と見積もられたが、今回の屋根は客席上部を覆うだけにしたため、A案は186億円、B案は180億円と圧縮された。
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 高さ70mの巨大さに批判もあった旧計画から一転、そろって「杜(もり)のスタジアム」と銘打った提案。共に明治神宮外苑との調和を意識したシンプルな構造となり、高さはA案が49.2m、B案は54.3mとし、威圧感を軽減した。
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 A案はすり鉢状の3層構造のスタンドで、観客の見やすさを重視。屋根は鉄骨に木材を組み合わせて、ぬくもりを演出する。B案は2層スタンドで、波状の屋根で観客の興奮を表現。純国産のカラマツ材を使用した長さ19mの72本の列柱でスタンドを囲み、「日本らしさ」に力点を置いた。

 JSCはホームページで国民からの意見を受け付ける他、15〜17日にはアスリートらとの意見交換を実施。19日に、有識者による審査委員会(7人。委員長=村上周三・東大名誉教授)で2グループからヒアリングをした上で審査。この結果を踏まえて、JSCの大東和美理事長が業者を選び、今月末に「新国立競技場整備計画再検討のための関係閣僚会議」(議長=遠藤利明五輪担当相)の了承を得た上で正式決定する。
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