2015.10.29.



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欧米の経済制裁:露・食料品価格高騰!

禁輸で偽チーズも横行!
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 ウクライナ危機をめぐる欧米の経済制裁に対抗し、欧米各国からの農水産品の輸入
を禁じているロシアで食料品の価格高騰や品質低下が深刻化している。国産品を増産し、輸入代替を進めるという政府の方針も、かけ声倒れの実態が浮き彫りになりつつある。
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 「わが国の農家にとり絶好のチャンスだ」
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 メドベージェフ首相は2014年8月、政府が禁輸措置を決めた直後、農業関係者にそう呼びかけた。輸入品が姿を消せば国産品を自由に拡販できるという理屈だ。
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 しかし、見通しは甘かった。
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 実際は国産品の流通は増えず、インフレが進んだ。景気悪化やルーブル安で、輸出する方がもうけが出るようになったためだ。
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 特に状況が厳しいのは水産業だ。1〜5月に極東の漁場から鉄道輸送された魚の量は前年同期より8・4%も減った。プーチン大統領は禁輸による「価格の急激な高騰
を防ぐ」と約束したが、露経済紙RBKによると魚類の価格は年初から8カ月で30%上昇した。
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 農・畜産分野では、禁輸により一部の野菜や果物のほか、牛肉、乳製品の流通が減っている。増産には新規投資が必要だが、インフレで金利が上昇しているため、生産者は資金の借り入れが困難になっている。
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 さらに深刻なのは品質の悪化。露検査当局は今月、国内産のチーズの大半が植物油などが混ぜられた「偽物」だと指摘し、物議を醸した。輸入品が減少するなか、生産者が手早く増産して利益を出すために、不正に手を染めている。
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 ただ、調査会社「ロミル」によると、消費者の7割超が禁輸措置の継続を支持している。生活悪化にもかかわらず、欧米への敵視と愛国をあおる政権のプロパガンダ(政治宣伝)を国民が受け入れている実態が浮かび上がっている。
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