2015.10.28.



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米艦南沙派遣:各国の表情・米の行動支持と安倍首相!

フィリピン、豪州は歓迎!
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台湾は米中双方に配慮
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韓国・支持避ける!
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 米軍艦が南シナ海・南沙諸島で「航行の自由」作戦を実行したことへの周辺国・地域の反応は割れている。中国との激しい領有権争いを抱えるフィリピンなどが支持を鮮明にする一方で、中国との対立を避けたい韓国、台湾などは公式のコメントを出していない。さらに中国との経済関係強化を狙い、中国との間で安全保障問題も抱えていない欧州諸国の関心は薄く、南沙諸島をめぐる米中の主導権争いとは距離を置いている。
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 フィリピンのアキノ大統領は10月27日、記者会見で「(米中の)力の均衡を歓迎する」と発言し、米軍の作戦支持を鮮明にした。ミスチーフ礁の目と鼻の先には、フィリピン軍が拠点を置くアユンギン礁(セカンドトーマス礁)がある。しかし、中国艦船が取り囲むように巡回し、補給活動すら困難だ。ガズミン国防相は8月下旬、フィリピンを訪問したハリス米太平洋軍司令官にこの海域への哨戒機派遣を求めていた。
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 中国が南沙などで実効支配を拡大したのは、1992年に米軍がフィリピンから完全撤退した後からだ。フィリピンは、米軍が再び存在感を強めることで中国による覇権拡大が止まることを期待している。
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 オーストラリアのペイン国防相も「国際法に基づき自由に航行する権利を支持する」との声明を発表した。
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 しかし、大半の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国にとって、最大の貿易国である中国との対立は避けたいのが本音だ。米中対立の先鋭化を懸念する声も根強い。
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 中国から多額の経済援助を受けるカンボジアやラオスは「親中派」とされる。タイも昨年のクーデター後、軍事政権に理解を示す中国と親密化している。カンボジアの外交官は取材に「我々はASEANと中国の対話による平和的解決を望む」と語り、米国の介入に否定的な反応を示した。
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 ベトナムはフィリピンと同様に中国との領有権問題を抱えるが、フン・クアン・タイン国防相が今月下旬、「米中両国とも我が国には重要だ」と強調し、明確な米国支持の姿勢を示していない。ただ、実際はフィリピンとの間で両国関係を「戦略的パートナー」に格上げすることで合意し、「対中国シフト」を鮮明化させている。
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 インドネシア・パジャジャラン大学のトゥク・レザシ講師は、「米国の作戦で、フィリピンなど中国と領土問題を抱える国は今後、より親米路線に傾くだろう。南シナ海を中心にASEAN内で緊張は高まっており、域内の軍拡競争につながる懸念がある」と指摘した。
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米国防当局者は26日、南シナ海・南沙(英語名・スプラトリー)諸島に中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)以内を、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を母港とするイージス駆逐艦「ラッセン」が航行したと明らかにした。作戦は現地時間の27日午前(日本時間同)に行われた。
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 中国が実効支配する南シナ海の岩礁から12カイリ以内への米艦進入は2012年以来。哨戒機P8Aがラッセンに同行している可能性もある。米CNNテレビは、作戦は同日、終了したと報じた。米軍は今回に限らず、艦船・航空機の人工島周辺への派遣を繰り返す意向とみられ、「南シナ海は固有の領土」(習近平国家主席)と唱える中国の反発は必至だ。
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 ラッセンが進入したのは、滑走路建設が進んでいるスービ(渚碧)礁。中国はスービ礁を含め、南沙諸島に築いた人工島から12カイリ以内を「領海」だと主張している。
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