2015.10.19.



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新国立・入札:結局・大成建設が落札か!

ゼネコンで対応分かれる!
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大成建設以外は慎重!
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 仕切り直しになった新国立競技場の建設工事に向けた入札の締め切りが10月18日。大手ゼネコンの動向が注目されている。

 参加が判明しているのは、「大成建設と建築家・隈研吾氏、大手設計事務所・梓設計のチーム」と「竹中工務店・清水建設・大林組の3社連合と建築家・伊東豊雄氏、大手設計事務所・日本設計のグループ」の2組だ。
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 公募要領で大きな特徴の一つといえるのが、単体、JVいずれでも参加を可能にするなど、参加形態の自由度が高い点だ。より多くの企業の参加を促して競争性を高める狙いがある。特にJVについては、設計、施工、工事監理への関わり方や構成員数など編成の自由度を拡大。各構成員が事業全体を共同で実施する「共同実施方式」、各構成員が設計や施工、工事監理の各業務を分担して行う「分担実施方式」、分担した各業務ごとに、単体で実施するかJVで実施するかをを選べる「併用方式」の3タイプから選択可能とし、形態に幅を持たせた。
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 明確に参加への意思表明しているのは大成建設。他の大手ゼネコンは慎重な姿勢を崩しておらず、ぎりぎりの判断を迫られる。建設工事を受注した場合の施工能力や採算性などをどう評価するか。
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 大成建設の村田誉之社長は、新国立競技場の建設について「積極的に取り組みたい」と述べ、18日締め切りの入札に「申し込みする」と明言する。白紙撤回になった旧建設計画の技術協力に「かなりのパワーを注いだ」とし、改めて挑戦する。
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 一方、他の大手ゼネコンは再入札の方針を明らかにしていない。鹿島の押味至一社長は「調達を勘案した上で応札するかどうかを決めたい」との考えを表明。建設作業における工程ピーク時に合わせた技能者確保や資材調達など、全体の施工能力を吟味して判断する。
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 清水建設の宮本洋一社長は、新国立競技場の建設に「挑戦するだけの価値はある。決して否定的ではない」と言明。ただ「他の工事もある。採算が合うのか考えたい
」と慎重な姿勢をみせる。竹中工務店や大林組も「慎重に検討する」とのコメントにとどめる。
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 ゼネコンにとって、新国立競技場を建設すれば企業ブランドが向上し、技術力をアピールできる。その反面、建設需要が活発な中で採算性の高い工事は他にもあり、技能者確保や資材調達などによるコスト、施工能力の問題が浮上する。
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 一方、日建設計(東京都千代田区)は、旧計画でデザインを担当したザハ・ハディド氏と設計チームを組み、新国立競技場の建設計画に参加する意向を示した。だが、新計画は設計・施工を一体で取り組むため、施工するゼネコンの協力が必要で現在協議を進めている。
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 新国立競技場の建設計画を巡り、政府は旧計画の白紙撤回後の8月28日に総工費1550億円を上限とする整備計画を決定。9月1日に発注者の日本スポーツ振興センター(JSC)が入札内容を発表した。12月下旬に事業者が決まる。
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12月上旬に、応募者の案を公表するというが、JSCの意向がどの程度満足されるか、値段に相応した案がどう具体化されるのか、興味津々というところだ。
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《新国立競技場の整備計画》
△建設場所=東京都新宿区霞ケ丘町10の1ほか
△競技場本体の面積=19万4500u(うちスタジアム本体16万5200u、人工地盤下1万0800u)
△スタンド屋根の規模=4万5000u
△スタンド席数=6万8000席(将来の増設可能分1万2000席)
△工事費上限=1550億円(技術提案での上限額1528億円)
△設計・監理費上限=40億円
△工期=2020年4月末(20年1月末の工期短縮を目標に設定)
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《事業スケジュール》
△15年9月1日=公募手続き開始
△15年9月2〜18日=参加表明書など受け付け
△15年10月7日〜11月16日=技術提案書受け付け
△15年12月下旬=優先交渉権者を選定
△16年1月上旬=事業協定書を締結
△16年1月下旬=第I期事業(基本・実施設計、施工技術検討)契約を締結
△第1期事業完了後に見積もり合わせを行い、第II期事業(設計意図伝達、工事施工、工事監理)契約を締結
△応募者の技術提案書の記載時期に着工
△20年4月30日(工期短縮の技術提案があった場合は技術提案書に記載された期日)※目標工期は20年1月31日=完成・引き渡し。
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