2015.08.31.



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米共和党候補トランプ氏:予備選までトップ維持か!

放言・暴言何でもアリ!
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白人の不満を代弁して人気!
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 一連の「女性蔑視発言」、「不法移民は全員強制退去」、「イラクへ派兵して油田を占領」、「地上軍派遣でISIS殲滅」、「借金大国アメリカには借金王の俺が必要」、、、とにかく共和党の大統領候補に名乗りを上げたドナルド・トランプの暴言はエスカレートする一方。
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 この人物の「主張」と称するものは実現不可能なものですが、アメリカの保守派が漠然と感じている「願望」とか「ホンネ」を言葉にしている点では的を得た戦略だろう。
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 他の候補者が「人格を疑われるのではないか」と躊躇うようなことを平気で口にする「非常識さ」がトランプの持ち味になり、差別を受けていると感じた層が人種を超えて憂さ晴らしの断弁者として拍手を送っている。
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 国内問題で暴言ネタがなくなってきたら、アジア外交まで「ネタ」にするようになってきた。
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 7月22日にサウスカロライナ州で行われた演説で、サウジアラビアに対して「アメリカがタダで守ってやっているのに、毎日何千億円も儲けている」と批判したついでに、韓国も「タダで守る必要はない」とし、韓国との関係は「クレイジーだ」と絶叫している。
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 8月11日のミシガン州での演説では「日本にキャロライン・ケネディ大使を送ったのは、カネとオバマ大統領のコネがあるだけという理由のバカげた人事だ」とケネディ大使を「こき下ろし」ている。この日には中国に関しても「為替操作を行ってアメリカの雇用を奪っている」と批判していた。
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 8月19日に放映されたCNNのニュースキャスター、クリス・クオモによる単独インタビューでは、あらためて日本と中国に対して通商政策で強硬に行くべきだとして、「キャサリン・ケネディじゃダメ。(モノ言う投資家として有名な)カール・アイカーンを駐日大使に送り込む」という思いつき発言を擦る始末。
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 このアイカーン氏は「トランプが政権を取ったら財務長官をやりたい」と言っているからどっちもどっちと言うコンビなのだろう。共通点は、金儲けと共通語くらいのもの。トランプからいえば、あんなイエローなど通商問題ではもっと強硬に臨むべきと言う。
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 8月21日にアラバマ州で行った長時間のスピーチでは「我々の日本とのアグリーメント(安保条約のこと)」では、アメリカが日本を守ることになっているが、日本はアメリカを守る事にはなっていないとして、これは「公平なディールじゃない」としている。
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 8月25日には「習近平主席が来るようだが、国賓待遇の晩餐会なんか必要ない。マクドナルドのバーガーでも食べてもらえばいい」。
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 8月26日には、中国と日本に対してもっと強硬になるべきだという文脈で「連中は交渉の席で、いい天気だとか、ヤンキースの調子はどうですかなどとは(そんな「のんき」な雑談は)言わない。すぐに俺達は契約が欲しいんだと迫ってくる」とわざとアジア人風のアクセントを使って挑発していた。
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 一連の発言について、例えば79歳のアイカーン氏(仮に政権が発足するとしたら、その際には81歳)が大使の任務に耐えられるのかとか、日本も韓国も巨額な防衛負担金を払っているではないかなど、個別には「突っ込みどころ」は沢山あるわけです。
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 いずれにしても、トランプの「暴言シリーズ」は「実現の可能性」は考える必要もないので、個々の事実関係をあれこれ批判する事も必要ないが、度を過ぎると脳みその軽いアメリカ人は信用する事になりかねない。Yes we can、Yes you can、Yes i can で大統領になれる国なのだから。できる、できると叫んだから選んだ挙句が、その大統領が出来ずで国力を落とし、現在の姿になっているという事を国民の何パーセントが知っているのだろうか。
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 オバマに罵声を浴びせるより、憂さ晴らしで言いたいことを言ってくれるトランプの言葉が「当面、スカッとさせてくれている」という事なのだ。
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 最後まで共和党候補として残ったなら、「米国民の民度は落ちた」とばかり言ってはいられない。良識派が早めに出てこなくては、移民の坩堝(るつぼ)のアメリカは単なる蛸壺のアメリカになり下がる。