2015.08.30.



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海洋は俺のもの:インド洋でも侵害する中国!

日本は装備があっても弾がなけりゃ!
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 アフリカの旧フランス領であるジブチ、アラビア半島の紅海の対岸、インド洋からスエズ運河に向かう海路に面した小さな国。
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 ここにアフリカ大陸で唯一の米軍基地であるレモニエ基地がある。米国は911直後の01年から同基地を租借し、テロ戦争の拠点として使用。この基地は、米軍の世界最大級の無人戦闘機・偵察機の拠点であり、ISISやイエメンなどを攻撃する無人機を飛ばしている。またソマリア沖に出てくる海賊を探知・退治するため、米仏独や日本、インド、そして中国などが軍隊を置いており、海賊退治には20カ国が参加している。
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 このジブチに、中国が軍事基地を新設する動きを続けている。ジブチの権力者であるイスマイル・ゲレ大統領は、1999年から3期15年間大統領をしている。大統領は以前から米国と親密な関係にあり、ジブチは米国のテロ戦争にとって重要な国だ。近年、米国政府や議会が大統領の独裁的政治手法や人権侵害を非難する傾向を強めた。
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 ジブチは来年、大統領選挙がある。ゲレ大統領は、不出馬を表明していたが、憲法の4選禁止の規定を改訂し、来年の選挙に出ようとしている(前回2011年の選挙前にも、ゲレは憲法を改定し、3選を可能にした)。米政府は、来年の選挙でゲレの出馬を阻止しようとしている。
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 5月6日、米国のケリー国務長官がジブチを訪問してゲレに会い、自分の続投のために憲法を改訂するなと圧力をかけた。するとゲレは4日後の5月10日、仏AFP通信のインタビューの中で、中国がジブチに軍事基地を作ることを希望しているので交渉中だと突然暴露した。米軍はジブチに、主要拠点で国際空港に隣接するレモニエ基地と、副次的拠点として港湾のオボック基地の2つを持っているが、米軍にオボック基地から出ていってもらい、代わりに中国軍に入ってもらう構想をゲレが表明した。ゲレの表明は、米国が選挙の件で内政干渉するなら中国に頼るぞ、内政干渉するな、という米国への警告だった。
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 ジブチと中国は、昨年2月に戦略協定を締結した。中国軍がジブチの港を以前より自由に使えるようになり、見返りに中国がジブチの港湾やその他のインフラ整備を進め、中国軍がジブチ軍に訓練や設備供与を行うようになった。ゲレ政権のジブチが中国寄りになるのを見て、米国がゲレを批判する度合いが強まり、今年5月のゲレの中国基地交渉暴露へと発展した。
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 米軍はジブチに4千5百人が駐屯し、基地使用料として年間6300万ドルをジブチ政府に支払っている。一方、中国軍は1万人が駐屯する構想で、1億ドルの基地使用料を払うと言っていると、ゲレは語っている。中国に対抗する意味で、米国は今年から基地使用料を倍額にするという。
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 その後、ジブチに中国軍が基地を設ける件で、新しい話はない。ゲレは米軍にオボック基地から出ていってもらうと表明したが、米軍は同基地を使い続けている。中国の外務省や国防省(国防部)の広報官は、記者会見でこの件を記者から尋ねられたが「ジブチとは友好関係を保っている」と述べただけで明確な返答を避けた。中国軍は、日本の自衛隊と同様、以前からソマリア沖の海賊退治のためにジブチに駐留してきたが、小規模なもので、1万人駐留計画はジブチ側の誇張である感じがする。
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 中国の基地使用の気持ちは本当だろう。インド包囲網の真珠の首飾りでも各地に寄港できるための整備に大金を掛けている。ジプチの港湾改良でも建設事業費に4億ドル投資する計画だ。中国の作戦は、投資で相手国と親密になり、いつでも中国軍が使えるような体制に入る。
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 ジブチの港湾の運営は、20年前からドバイの港湾運営会社であるDPワールドが請け負ってきた。しかし昨年夏、ジブチ政府はDPワールドが贈賄を試みたスキャンダルを暴露し、DPワールドとの契約を解約し、代わりに今年から港湾の運営を中国の政府系企業に任せている。
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 中国が浸透しようというとき、米国は捻くれもののようにジプチ政権に背を向け始めている。オバマ政権がこの6年間、後退をしてきた戦略がいま又繰り返そうとしている。
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 ジブチのレモニエ基地はアフリカ唯一の米軍基地であるにも係わらず、米国は、すでに中央アジアのキルギスで、出て行くはずがない地政学的な重要拠点から、あっけなく総撤退している。米軍の世界戦略が狂い始めているのは事実だ。
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 安倍政権が今のアメリカ戦略に肩入れしすぎたとき、肝心な時に肩透かしを食う事にもなりかねない。自分の国は自分たちで守るのが当たり前だが、その当たり前が「いまの日本では通用しない」というのが現状だ。世界の笑いものになっている日本。気が付いているのかな、、、。
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