![]()
![]()
2009.05.23.
鹿島・大成が赤字転落!
ゼネコン4社決算!
みずほHDはどう裁く!
大手ゼネコン4社の平成21年3月期連結決算が5月15日、出そろった。鹿島、
大成の2社が最終赤字に転落し、大林組と清水建設も最終減益となった。マンション
不況や民間企業の設備投資の低迷に加え、海外の不採算事業が利益を圧迫した。
鹿島は、取引先の新興デベロッパーの破綻で貸し倒れ損失を計上したほか、保有株の評価損などで301億円の特別損失が発生し、5年ぶりの最終赤字に転落した。大成は国内公共事業の縮小に対応し、積極展開してきた海外土木事業の採算悪化が足を引っ張り、7年ぶりの最終赤字。
清水建設は、工事の進捗に応じて売り上げを計上する工事進行基準の適用で、売上高が2けたの増収となったが、海外事業の利益率悪化や大型の開発プロジェクトがあった前期の反動もあり減益。
大林組は保有株や不動産価格の下落などに伴う評価損115億円を特別損失として計上し、大幅な最終減益となった。民間工事の規模縮小や延期が減収要因となる一方で、土木工事が増収に転じ、前期並みの売り上げを維持した。
業績の大幅悪化が出た大手ゼネコン大成建設に再編観測が浮上している。09年3月期は赤字に転落し、利益は準大手ゼネコンを下回る水準まで落ち込む。営業キャッシュフローも大幅な赤字。同社の社債は08年9月のリーマンショック以降、10%
超も下落しており、生き残りをかけて同じみずほ系ゼネコンとの経営統合に向かうの
ではないかというわけだ。
大成の09年3月期決算、連結純損益は242億円の赤字、連結営業損益も7億円
の赤字に転落する見通し。
不況の建設業界でも、営業赤字に陥るケースは珍しく、三井住友建設、フジタ、長
谷工コーポレーションといった準大手でさえ同期は営業黒字を確保する見込みで、大
成の苦境が際だっている。
大成建設の、資金繰りの悪化も指摘されている。
資金繰りの状況を示す連結営業キャッシュフローは、08年9月末時点で979億円の赤字。中間期での連結営業キャッシュフローを公表し始めた00年9月期以降、最大の赤字幅となった。
この赤字幅は、08年4−12月期(第3四半期までの累計)には1556億円の赤字にまで拡大。通期で初の営業キャッシュフロー赤字になった08年3月期に続き、09年3月期も資金繰りは厳しい状況だ。気になる資金繰りについて、大成は次のように説明する。
「建設業は工事完成後に代金を受け取るケースや、一部を前払いで受け取るケースなどさまざまな契約形態があり、営業キャッシュフローの短期的な悪化は珍しくない
。また、第4四半期に工事代金を受け取るケースが多いので、通期の営業キャッシュ
フローは第3四半期末とはまったく違う数字が出てくる」(経理担当者)
大成は4月、「第1回取得条項付無担保転換社債型新株予約権付社債」と呼ばれる特殊な債券を発行して、200億円を調達。メーンバンクのみずほコーポレート銀行
などが引き受けたが、市場には「資金繰りの厳しさから、転換社債の発行に踏み切らざるを得なくなった」との声もある。
業績悪化の要因としては、国内不動産デベロッパーの相次ぐ経営破綻で総額221
億円の損失が発生。さらに、海外での受注激減も響いた。
業界周辺では「大成はメーンバンクが同じみずほコーポレート銀の清水と再編に進
むのでは」との観測も出ている。
![]()