2008.10.18.

大成建設:赤字130億円へ決算修正・一転朗報!

東京中央郵便局再開発・38階建・876億円で落札!


 JR東京駅前にある東京中央郵便局の建て替えを、ゼネコン大手の大成建設が876億円で落札したことが分かった。不動産事業を収益源としたい日本郵政グループの再開発事業で、現局舎の一部を保存した上で、地上38階建ての高層ビルを建てる。三菱地所設計が建築家ヘルムート・ヤーン氏とともに設計を行い、2011年度内の竣工を予定している。

 入札は10月3日にあり、4社が参加した。競争入札結果、大成建設が工事請負契約を獲得し、日本郵政側では876億円を投じて地上38階建ての超高層ビルを整備する。


  

 現局舎の一部保存し、敷地の後方に高層の「JPタワー(仮称)」を建設する。タワーの延べ床面積は21万5千uで、オフィスや商業施設を誘致して収益性を高める。

 現局舎は1931年の建築で外装がタイル張りの地上5階建て。歴史的な建築物として、建築家などから建物の保存を求める声が出ていた。低層部には大型の会議施設のほか、国際ビジネス・観光情報センター、学術・文化総合ミュージアムなどの施設も整備する予定。

 大成建設が「旧東京中央郵便局の再開発工事を受注」と報じられ株価も急反発。17日の終値189円、前日比12円高。


 大成建設は9月25日、09年3月期連結業績予想を当初より下方修正し、売上高が6.6%減の1兆7100億円に、最終(当期)損益が170億円の黒字から130億円の赤字になるとした。資材価格の高騰による海外土木事業の業績悪化や、不動産開発会社の相次ぐ経営破綻に伴う損失処理などが影響した。

 国内の公共事業の削減から、海外工事の受注に積極的に取り組んできた。ただ、鉄筋などの資材価格が高騰。人件費の高騰も予測を超えたという。本業のもうけを示す営業利益は520億円から、10億円に低下した。不動産会社の相次ぐ倒産を受け、約90億円の特別損失も計上した。

 11月13日には、第23回の無担保社債100億円の償還も控えており、何かと資金が必要な時期であるが、東京中央郵便局の受注は大成建設にとって朗報であろう。ただ、世間向きに130億円以上の赤字では、、、という懸念が噂されているが、緊急時における最大極度1500億円の変動コミットメントライン契約の資金調達が約束されていることは万全を期しているといえるだろう。現在時点で、1銭の借り入れもない。