2008.08.13.

北海道・当別ダム:指名停止業者の入札参加!

鹿島・竹中土木・岩倉JV!

予定価格(税抜き)も99億8238万円!

当別ダム落札率90・66%!


 北海道が計画する当別ダム(石狩管内当別町)本体工事の入札に官製談合事件などで指名停止処分中の業者が特例で参加した問題について、高橋はるみ知事は8月7日の記者会見で、特例措置を定める規定の見直しについて、「今はそこまで考えていない」と否定的な考えを示した。特例措置については道議会の与野党から「指名停止処分が形骸化する」と強く批判を浴びている。

 道の事務処理要領では、一般競争入札などに指名停止期間中の業者が参加できないよう定める一方、「やむを得ない事由があり、知事の承認を受けたときはこの限りではない」と特例を規定する。

 同様の特例規定は道のほか5都県しか設けておらず、その5都県では適用例がないこと
が分かっており、高橋知事は今回の特例措置について、「複数の技術提案をしてもらい、総合評価をする必要があった」と正当性を繰り返し主張した。


 道は11日、特例措置として指名停止業者を参加させて7月末に行った、当別ダム(石狩管内当別町)本体工事の一般競争入札の落札率が90・66%だったと公表した。9月開会予定の定例道議会で、落札業者との契約案の議決を経て、着工となるが、今回の入札をめぐっては与野党から批判も出ており、なお論議を呼びそうだ。

 道は、8日に落札業者「鹿島・竹中土木・岩倉建設JV」と仮契約を結んだことから、予定価格(税抜き)も99億8238万円だったと発表した。


 鹿島・竹中土木・岩倉建設JV       90億5000万円  落札
 清水西松建設・荒井建設JV       90億2000万円
 熊谷・佐藤工業・丸彦渡辺JV       88億4700万円
 大成奥村組・札建工業JV        87億5000万円
 大林錢高・オリエンタル白石JV     85億6700万円
 戸田株木・勇建設・山田組JV      85億5000万円
 ハザマ岩田地崎建設・伊藤組土建JV 85億3000万円

 北海道開発局談合で指名停止   岩田地崎建設・伊藤組土建
 労働安全衛生法違反で指名停止 ハザマ
 東京都新都市建設公社談合で指名停止  
  清水建設・西松建設・大成建設・奥村組・大林組・錢高組・戸田建設・株木建設


 落札した鹿島などのJVの入札価格は、90億5千万円と7JVのうち最も高かったが、技術加算点も43・64点と抜きんでて高く、総合評価で1位となった。

 最も入札価格が低かった「ハザマ・岩田地崎建設・伊藤組土建JV」は予定価格の85・45%だったが、技術加算点が低く、最終的に次点となった。

 今後、道は道議会で契約案の議決を受けて本契約を行う。特例を認めた今回の道の判断には、5日の道議会建設委員会でも与野党から「処分の形骸化だ」などと道の姿勢を問う声が出た。

 結果的に指名停止業者以外のJVが落札したが、関係者からは「道は、本当は指名停止業者を含むJVに落札させたかったのでは」といぶかしむ声もあり、道建設部は「今後も
道議会の理解を得られるよう説明していく」と話している。


 道が特例措置として指名停止業者の参加も認めて実施した当別ダム(石狩管内当別町)本体工事の一般競争入札で、道は8月6日、指名停止業者を含まない「鹿島・竹中土木・岩倉特定建設工事共同企業体(JV)」を落札者に決めた。

 7月29日に行われた入札には、計22社で構成する7JVが参加し、このうち5JVが道の指名停止処分中の11社を構成団体に含んでいた。

 入札は価格と技術提案を基に判断する「総合評価方式」で行われ、鹿島などのJVは、入札価格では7JV中、最高額の95億5千万円だったが、技術加算点で残りの6JVを上回り、最終的に最も高い評価点だった。

 当別ダムの早期完成を求めてきた当別町の泉亭俊彦町長は「こういう特殊な状況の中で(落札者が)決まり、入札について特にコメントすることはない。これまでもダム建設は遅れてきた。予定通り2012年度に完成してもらわないと困る」と話した。

 道は、9月開会の定例道議会で関連議案を提出する。議案が可決されれば、本契約を結び、本年度中に工事に着手する予定。

 道は31日、当別ダム(石狩管内当別町)本体工事の一般競争入札に参加している建設
会社8社を含む道外の計19社を、東京都新都市建設公社発注の土木工事で談合に関与したとして指名停止処分とした。ただ、道は今回の入札に限り、指名停止業者の入札参加資格を取り消さない。

 当別ダム入札に参加している8社は大成建設、清水建設、戸田建設、西松建設(以上東
京)、奥村組、大林組、銭高組(以上大阪)、株木建設(茨城)。8社の指名停止期間は8月1日から3カ月。

 7月29日に行われた当別ダムの入札では今回指名停止となった8社が、4つのJVの構成団体として参加しているほか、開発局の談合などで指名停止中の別の3社も1つのJVを構成して応札している。道は近く落札業者を決める。通常、指名停止業者は入札参加資格を失うが、道は「ダム完成を遅らせるわけにいかない」などとして、入札参加を認めている。