2008.02.26.

国交省キャリア逮捕:200万円・国営公園工事!

価格漏えい・入札妨害の疑い!


 奈良県の国営飛鳥歴史公園事務所発注工事をめぐる価格漏えい事件で、工事を受注した「槙峯建設」社長の槙峯和也容疑者(67)=談合容疑で再逮捕=が大阪地検特捜部の調べに、競売入札妨害容疑で逮捕された国土交通省キャリア2人に「現金を100万円ずつ渡した」と供述していることが2月23日、分かった。

 50万円ずつ2回渡していたといい、特捜部は、容疑以外の工事でも非公表の予定価格
を教えてもらった謝礼も含まれているとみて、贈収賄容疑での立件も視野に調べている。

 関係者によると、槙峯容疑者は、04年12月と05年7月にそれぞれ入札が実施された「甘樫丘地区のり面補強工事」と「同防災工事」に絡み、元所長で国交省公園緑地課企画専門官高松正彦容疑者(43)と都市再生機構業務第3部担当部長上島晃嗣容疑者(52)に、50万円ずつ2回、計200万円渡したと供述しているという。


 「予定価格が漏れるなんて事はありえないと思ってます」(逮捕前の高松正彦容疑者)競売入札妨害の疑いで逮捕されたのは、国土交通省のキャリア官僚・高松正彦容疑者と、国交省からの出向で都市再生機構部長・上島晃嗣容疑者の2人。

 大阪地検特捜部は、高松容疑者は奈良県明日香村の国営飛鳥歴史公園事務所長だった05年6月、公園内の防災工事の入札をめぐり、上島容疑者と地元の槇峰建設社長・槇
峰和也容疑者(67)の求めに応じ、公表していない予定価格を漏らした。工事は槇峰建設
が予定価格よりわずか7万円安い、5200万円で落札した。


 業者間で入札価格を調整した競売入札妨害(談合)容疑で逮捕されている受注業者「槙
峯建設」(奈良県高取町)社長の槙峯和也容疑者は04年の別工事と05年の今回工事を
受注した際、元飛鳥歴史公園事務所長で高松正彦容疑者と、上島晃嗣容疑者に各50万円ずつを封筒に入れるなどして渡したという。受注謝礼の趣旨も認めており、特捜部は元所長らにも授受について聴き、贈収賄容疑で捜査する。

 調べでは、高松容疑者は05年7月の「甘樫丘(あまかしのおか)地区」防災工事の入札にあたり、非公表の予定価格が5200万円をわずかに上回ることを槙峯容疑者に漏洩した疑い。上島容疑者は槙峯容疑者の親族の知人。高松容疑者は2人の求めに応じ、同6月に知らせたという。

 同公園事務所では、予定価格の最終決定権限を所長が握っていた。高松、上島両容疑者はともに「造園職」で合格したキャリア技官だった。

 飛鳥歴史公園は高松塚や石舞台、キトラなどの古墳周辺5地区からなる。甘樫丘地区に
は、7世紀に権勢をふるった蘇我蝦夷(そがのえみし)・入鹿(いるか)親子の邸宅があったとされる。

 
 槙峯容疑者は特捜部の調べに、入札6日前の7月2日付で出向先の秋田県庁へ異動することになった高松容疑者に「異動の直前か、その当日に現金を渡した」と供述。高松容疑者を紹介した上島容疑者にも「入札後に奈良で会食し、その際に現金を渡した」と述べ、金額はいずれも50万円と説明しているという。

 上島容疑者は、かつて槙峯容疑者の娘婿の家庭教師をしていたとされる。その縁で、国
交省勤務の約7年前に槙峯容疑者と知り合い、会食を重ねるなどして親交を深めたとみら
れる。高松容疑者が03年4月に同公園事務所長に着任する際には、槙峯容疑者に「後輩
が行くから、よろしくお願いします」と紹介したという。